カイロの紫のバラ/映画の中の登場人物とのファンタジーロマンス

カイロの紫のバラ [DVD]

銀幕の中のスター・映画の登場人物と会話をしてみたい。誰しも一度は思ったことのある夢を鬼才ウディアレンが綴ったファンタジー

あらすじ
恐慌下の1930年代、ニュージャージー州の小さな町。失業中の夫モンクに代わり、ウェイトレスをして家計を支えるセシリア。日々の憂さを晴らす唯一の楽しみは映画鑑賞だが、上映中の新作「カイロの紫のバラ」を繰り返し見るうち、セシリアはその劇中の主人公トムが、不意に自分に向かって語りかけてきたので驚く。そればかりかとうとうトムはスクリーンを抜けだして現実世界に飛び出し、セシリアは彼と恋に落ちてしまうが……。WOWOWの番組詳細より


ありえないことが起こって、大パニックとか単純に主人公とその二人を中心に描かれるという単純なお話じゃない、ウディアレンらしさを感じる作品。
映画の中から登場人物が抜け出てしまうわけだから、スクリーンの向こう側は大混乱。まだ出てこないはずの人々まで出てくるし、全然お話が進まない。映画館のお客もそんな状態だからわけがわからない。
なによりなるほどと思ったのが、事の顛末を聞き、トムを演じた俳優本人が出てくるところ。劇中の一キャラクタと、演者本人(一人二役)が出会ってしまったりとか、面白かった。
終わり方としては現実味があって、よかったけれど、最後までファンタジーっぽくよりよりハッピーエンドでもいいのではないかな、と感じました。

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