過去には香川照之、袴田吉彦、中山秀征ら主演で実写化もされてきた、新田たつおによるベストセラーヤクザ漫画を伊藤健太郎主演で令和に再び実写化。日本統一などでおなじみ本宮泰風が出演のほか総合プロデュースも担当。原作の良さをだしつつ令和版としてアップデートされている。
関東でかなりの勢力を誇る暴力団「新鮮組」組長が死亡。誰があとをつぐかでもめることになるが、ヤクザなんか嫌いだと一切の関係を経ってデザイン会社で働く一人息子・静也に白羽の矢がたつ。当然断ろうとするのだが、ヤクザのせいで同僚が酷い目にあっていることをしりとっさに行動を起こしてしまう。自分がトップにたつことで良いヤクザに生まれ変わることを決意して……。
ヒロインを筧美和子のほか、深水元基、三宅弘城、坪倉由幸(我が家)筒井真理子ら共演。
あらすじ
関東最大規模の暴力団新鮮組のひとり息子近藤静也。けれど、彼は「ヤクザなんて嫌い、カタギとして平和に生きたい」と願い、デザイン会社で働き、イマドキの草食系男子として生きている。仕事ができないと怒られながらも、同僚の秋野さんに淡い恋心を抱き、普通に働く毎日。それが静也の幸せ。しかし、そんな静也の生活が一変する事件が起きるのだった・・・。普通に生きたいだけなのに、新鮮組の危機に直面した静也。いったいその危機とは!?そして新鮮組の行く末は・・・!?(Amazon番組ページより)
第1章ってことでかなり序盤も序盤だし、1時間と短め。冒頭にかいちゃってますが「組長になる」って決意するまでが描かれます。去年公開されて、しばらくの間DMM TVが独占見放題だったのですが、ついに第1章がネトフリにきたということでご紹介します。
※これを書いている時点で第4章までが存在し、2,3,4に関してはアマプラ、U-NEXTなどで有料配信されています。
あと、「静かなるドン2」が前編後編が9月に劇場公開だそうです。これが4章の続きってことかな?
この作品の面白さはなんといっても主人公静也の二重生活にあるんですが、今触れたとおり基本的にはまだ昼の顔がほとんどなのでかなり終わりの方にならないと「正体バレる」とかそういう方面は出てきません。が、熱意だけはあるのにデザインとしての実力はからっきしだとか、同僚である憧れの女性にぞっこんなどなど最初からコミカルな部分も多くて入り込みやすい。
いざ自分が同じ立場におかれたら似たような心境になるよなーって思います。強面の人たちが「坊ちゃん」って見守られたらどんなに優雅な生活でもきつい。モノローグでしかわからないけど友達づきあいとか苦労したのがちょいちょい伺えます。
だからって父親が死んだのにあんなに喜んじゃだめだろ(笑)部屋でのガッツポーズ(?)といい、妙なハイテンションの仕事ぶりといい笑いました。オドオド、まではいかないけど、上記あらすじのとおり草食系という表現がぴったりな口数少なめキャラだったのにその時点でギャップが……。
そしてもちろん例の白いスーツを着るところもね。完全にスイッチ切り替わったような姿で、「これぞ静ドン」って感じ。暴力はよくないけど、大事な女性を守るための拳はかっこいいです。親というか組の威光で従わせるだけじゃなく実際に自分も戦うからこそ好感が持てます。
深水元基さん演じるナルトがいい味だしていて、最初「パチンコで勝ったから運がいい」みたいなこといって不安だったのですがそういう静也の魅力とかうちに秘めたやばい本性を理解していて、なんか良き兄貴みたいな感じ。一緒にお酒のんでるところとか組長やるべきだって口説くシーンとかグッときましたね。この人もまあヤクザとかよくやるタイプの俳優さんですが、主役についでかなり印象深いキャラでぴったりでした。
適度に強面、適度にコミカルな面々が組員として集まっていて、本宮プロデュースだからこその実現かな、と。ちょっとだけですが寺島進さんとかもでてて空気感良かった。
ヤバい殺し屋の存在とか、敵対ヤクザとの絡みもばら撒かれていて、これからストーリーとして本格的に展開してくのが楽しみ。アクションも見応えありますが、変に血みどろ〜とかじゃなくて強い男!ってイメージでサクッと見られるのでいわゆる「ヤクザもの」と避けずに見られる部類だと思います。レーティング的にはR18になってますけどね。
第1章ラストで助けたヒロインと(白スーツとして)食事の約束が出たところで終わるので、最初に触れた二重生活の要素もますます見応えありそう。楽しみです。
60分なので気軽にぜひ。
Netflixにて視聴。
香川版はこちら
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