埼玉解放戦線の活躍により、通行手形制度が廃止されて自由になった埼玉県民たちだったが、「海をつくる」という次なる野望を求めて、船で和歌山県を目指すことに。しかし関西では大阪を中心に京都らが手を組み、滋賀が虐げられている現状があった。しかも大阪は謎の粉によってとある計画を進めており、仲間たちは次々とやられていく。麗はそこで出会った魁と手を組み、滋賀を、日本を救うために立ち上がる。
あらすじ
かつて東京都民から迫害されていた埼玉県民は自由を求めて立ち上がり、麻実麗(GACKT)や壇ノ浦百美(二階堂ふみ)をはじめとする埼玉解放戦線の奮闘によって通行手形制度が廃止される。こうして埼玉は平和な日常を手に入れたはずだったが、さらなる自由と平和を求め、そして再び埼玉の心を一つにするため、埼玉解放戦線は次なる野望を実現させようとしていた。やがて関西にも及んだこの事態は日本を東西に分かち、全国を巻き込む大騒動へと発展する。(シネマ・トゥデイより)
埼玉あるあるが多すぎてこれ関東圏の人でも全部わかるの無理じゃないか?と思いながらゲラゲラ笑ってた1作目に続いて、まさかの続編。しかも関西に手を伸ばすとか大丈夫なんだろうか。僕もそうですが埼玉はわりと馬鹿にされるのなんとも思わない方が多いと思うんですが(偏見)、地元をネタにされてガチギレする人とかいないかなぁ?って不安になっちゃったり笑
「誇張された表現です」ってわかって楽しむものだと思いますからね、大丈夫でしょう。
それにしても「東日本が思う関西の人たち」っていうものから、「誰がわかるんだよ」っていうディープなネタまでそろってて、今回もめちゃくちゃ面白かった。ちょうど2024年には滋賀ネタが多数登場する『成瀬は天下をとりにいく』小説2作をオーディブルで聴いていて、いろいろと知識を得ていたので個人的には「進研ゼミでやったやつだ!」みたいな感覚で実際の映像で見れてとても嬉しかった。「うみのこ」とかね。
サブタイトルの琵琶湖、でもわかる通り主に「虐げられている滋賀」が前作の埼玉ポジションで出てくるんですが滋賀県民が自虐する形でけっこうなディスりがあったり「ふなずしを使った攻撃方法」とかいろいろアレな展開があるので「巻き込んでごめん」って気持ちになるんですが、新キャラの杏さんがノリノリで演じててすごく救われました。今回は二階堂ふみさんはお留守番ポジションなので、GACKT扮する麗とコンビはこっちでしたね。とある共通点が判明したり。あのポーズの秘密とかコメディだけどちょっと感心しちゃった。
大阪や京都は完全に悪役として出てくるんですが、「県人ショー」って思いっきり某番組を悪趣味にした奴が出てきたり、冒頭でもふれた「とある粉」いじりがあったりとこれまた面白い。なんかチャーリーとチョコレート工場のパロディみたいなやつでゆりやんレトリーバーが出てきたところも声出して笑った。とにかくそれぞれの出身地の芸能人が多数登場してくてくるのでその豪華さにいちいち笑っちゃいます。ちなみに前作結構出番あった伊勢谷さんに関しては「察して」みたいな顔してて苦笑。
一連の出来事は「過去にこんなことがあった」みたいなラジオ放送で流れているんですが、現実世界では「浦和」VS「大宮」のバトルが起きてて、そこに熊谷の暑すぎるネタまで加わっててここも地味に面白い。ここまで仲悪くはない、はず……。余談ですが僕が育った町は市に吸収合併されて名前が消えちゃったのでちょっと寂しいです。大凧も、翔んで埼玉でもロケに使われてる「地下神殿」ももともとは庄和町だよ。春日部じゃないよ(笑)
関西で虐げられてる人と、埼玉をはじめとした面々が一丸となって悪を倒す王道の展開も良かったのですが、解決のキーアイテムが「そんなもののためにアレをたてるほど馬鹿じゃない」って言っててひどかったし、その協力によってまとまらなかった各路線が一つになって武蔵野線へと繋がる流れは謎の感動がありました。僕は主に夏休みにいく派でしたが、小学生の時に県民の日にディズニーランドに行く人ちらほらいたので……。
パタリロの縁なのか、今回も加藤諒くんはかなり体をはっていて面白かったし、滋賀側は堀田真由さんが出番多かったかな。全方向に喧嘩をうりながらもストーリーとしてもまとまっていて引き込まれたので、出オチとかじゃなく映画としてもすごく楽しめました。
エンディングがはなわさんの「咲き誇れ埼玉」的な曲なんですが(予告で流れてるやつ)、『馬鹿にされても住んでる僕らは居心地いいことを知ってるから(平気)』とかちょっと泣きそうになっちゃった(笑)
気楽にみれてゲラゲラ笑える作品、とくに埼玉周辺、滋賀周辺にお住まいの、心の広い方に強くおすすめします。
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