映画 ネメシス 黄金螺旋の謎 / 広瀬すず主演。その出生に秘密がある天才少女とポンコツ探偵の謎解きドラマの2年後を舞台とした実写版。周囲の人間が次々に死ぬ悪夢を見るようになったアンナだったが……。

広瀬すず、櫻井翔らでヒットした探偵モノ謎解きドラマ「ネメシス」の、2年後を舞台にした続編的劇場版。毎日のように悪夢にうなされるようになった少女は少しずつ夢と現実が曖昧になっていく。彼女を襲っているのはなんなのか。ドラマに引き続き入江悠が監督を担当し、脚本は秦建日子(アンフェアの原作者)。
天才少女アンナはちょっとポンコツの探偵・風間のもとで助手として相変わらずの日々を過ごしていたが、経済面はなかなか芳しくない状態。探偵業以外のバイトも掛け持ちしていたが、奇跡的に自分だけは新居を得る。しかしある日自分が拉致されて風間に裏切られる場面や、大事な人が殺されるという辛い悪夢にうなされるようになってしまい、少しずつ夢と現実が曖昧になっていく。
上記二人に加え、江口洋介、橋本環奈、富田望生、真木よう子、上田竜也、加藤諒、奥平大兼、南野陽子といったお馴染みの面々が集結したほか、佐藤浩一、笹野高史、魔裟斗らが参加。
あらすじ
横浜にある探偵事務所「ネメシス」に高額な報酬の依頼が舞い込む。内容は誘拐されたペットの犬の捜索で、探偵助手の美神アンナ(広瀬すず)と探偵の風真尚希(櫻井翔)は早速調査に乗り出す。それから間もなく、殺人事件に遭遇したアンナの目の前で死体が消える奇妙な出来事が起きる。ペット誘拐と死体消失という、二つの事件のつながりを探るアンナと尚希だったが、真相に近づくにつれ、二人の身近な人々が命を落としていく。(シネマ・トゥデイより)


アンナの出生の秘密周りが若干SFチックで緊迫感あったものの、基本的には「謎解きのためにヒロインが舞踊をする」など、ちょっとしたコミカル感もあったドラマ版に加え、今回はかなりシリアス。しかも90分程度にギュッと凝縮されているので結構ハラハラさせられます。
そしてなんといっても映画だから自粛が緩いのか、かなりの【人が死ぬシーン】が出てきます。予告動画とか全く見てなかったのでそもそも風間に裏切られたシーンだけでも「なぜそうなったか」の前振りかと思って身構えてたのに、大事な人たちが死亡→夢でしたは事前情報なしに見るのなかなかの衝撃でしたね。

その予告で夢って言っちゃってるし、謎の装置みたいなのが写ってるのでこれだけはこの感想でも触れちゃいますが、アンナは「そういう夢を見るように仕向けられていた」わけです。そこがちょっと現実離れしすぎてる感もありますが、そういうものとして受け入れて。誰がいったいなんのために。とか、他にも死体が消えた事件だとか、バイト中に近くで起きた強盗事件なんかもあるので目が離せません。

いったい何が起きてるのか?って気持ちで楽しめますし、あれがああいう意味だったのか!と後から繋がっていって(貼り紙とか)そこは良かったのですが、なんていうかそれを無の状態から「予想しろ」っていうタイプではなかったですね。ただ大事な人の中に(夢で見た風間以外の)裏切り者っていうか内通者がいて誰なんだろうかとか、「窓」の目的は?とか考えるのは面白かった。

死亡シーンのインパクトの強さってのもありますが、ドラマのレギュラー陣がほぼ全て出てくるっていうのも当時見てたので懐かしかったです。だからもうちょっとコミカル要素あって欲しかったなーあのゆるい感じが見たかったなーってのが正直なところです。もちろん色々と笑うシーンもありますけどね。サクラップとか。

SF要素、敵が追っているものについての落とし所としてもなるほどっていう解決方法をしてくれてそこはなるほどって思ったし、アンナの秘密含めもし現実にあったら……とか想像させつつも後味悪くなかったのも好きでした。まあやろうと思えば続編も作れそうだけどね。

科学分野で細かいツッコミどころを無視しつつ、訳わからない状況に困惑させられながらハラハラドキドキを楽しめる映画でした。前述の通り人が死ぬシーンが複数回出てくるのでそこだけご注意を。

WOWOWにて録画、視聴。
24年3月現在、Amazonプライム会員見放題対象です。

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