喜多見は相変わらず救命医としてMERで活躍していたが、例によって自身の家庭は疎かになってしまい、身重の妻千晶にはまた呆れられてしまう。かねてから動いていた横浜版MERの運用が開始するも、初めから各分野のエリートで構成されたチームは寄せ集めの東京メンバーへの態度があ
からさあまに悪く、しかもリーダーの鴨居は音羽と浅からぬ仲のよう。そんな折、横浜ランドマークタワーで爆破騒動起き、高層ビルでの火災が発生。さらに70階には千晶も居合わせていて……。
石田ゆり子、賀来賢人、中条あやみらに加え、新メンバーとしてジェシー、横浜チームには杏や古川雄大が参加。
あらすじ
横浜のランドマークタワーで爆発事故が発生し、救命救急医の喜多見幸太(鈴木亮平)率いる救命医療チーム「TOKYO MER」が出動。しかし、危険を顧みずに救助に向かおうとする喜多見に対し、厚生労働大臣が新設した「YOKOHAMA MER」の医師・鴨居友(杏)は安全な場所で待つべきだと反論する。一方、地上70階に取り残された193名の中には、妊娠中の喜多見の妻・千晶(仲里依紗)がいた。(シネマ・トゥデイより)
TBS系で連続ドラマの映画版ってちょと珍しいかな?と思うんですが、かなり完成度の高い作品で毎週楽しみにしていたのであの続きが見れるのはシンプルに嬉しかったです。ちょうどコロナを経験してるからこそ、より一層医療従事者への尊敬の念が増しているし、この人たちは直接な現場に突入していくから本当に大変なんですよね。そういう意味では「海猿」というか医療ドラマというよりも災害救助モノに近いと思います。
ただ劇中でも「医療従事者自らが危険をおかす」ことの是非も当然扱っていて、特に今回出てくる横浜チームとかはその傾向が強いです。特に喜多見チーフの行動を美談にしちゃいけなくて、結果として本人も無事だから良かったものの、トリアージなどと同様にどこかで線引きしなきゃいけないんですよね。実際中盤で彼自身もビルの中に閉じ込められてしまう。
続編ということになってますが過去の振り返り映像とか設定の説明があるのでこの映画単体でも見られるようになってますが、そこで喜多見の妹のシーンが出てくるのがちょっと辛かった。ドクターXもそうですが、このジャンルでは基本助かると思っても例外があって余計に衝撃でしたね。しかも身内だし、音羽先生ともフラグが立ってるし。逆説的に、これ以上の犠牲者は出ないよな?って安心しながら見れるって気持ちを切り替えましたけどね。出ないよね?最後に工藤美桜さん演じる管制塔?の人が「死者、ゼロです」っていうのがこのドラマお馴染みのシーンになってるのでそこを信じて見続けました。
その他にもピンチにはなるけどスタッフのチームワークでなんとかしてくれるとか、もう終わりだと思った瞬間に助けがやってくるっていうお決まりのパターンがあるので、期待した通りにそれがちゃんと見れたのはすごく気持ちよかった。これがなければ結構ハラハラしちゃって大変です。ずっと溝がある横浜チームも「これ最終的に協力するフラグだよな」って思えるという(笑) 先に行っちゃうと今回も音羽さんめっちゃカッコよかったです。
ただ個人的に思ったのは千晶が妊婦さんという設定なのでより緊迫感がましちゃってるのがなぁ無事になんとかしてくれるとはわかっていても「私はいいからお腹の子だけでも助けて」って孤立した中で覚悟決めるところとかほんと心が抉られた。力一杯「ここにいるぞ!」って鈴木さんが叫ぶところがゴリラっぽいなとか変に茶化してやり過ごしました汗
でも最終的にはこれだよこれ!っていうハッピーエンドなのでご安心ください。徳重聡さんが嫌な役柄出てますが、そいつもちゃんと痛い目見るのでスカッとしました。懐かしキャラが出てきたり政治家も悪い人ばかりじゃないのがいいです。いやーそう考えるとこれまで以上に板挟みになっちゃってて音羽先生大変だったしもう一人の主役って感じでした。
ドラマを見てた人も、初めてという方も人命に必死になる人たちのかっこよさに胸打たれる感動ストーリーでおすすめです。エンドクレジットでは本物の人たちの勇姿が流れて、そこもグッときました。
「待っていては救えない命がある」やっぱりこのキャッチコピーは素晴らしすぎる。
※再序盤で飛行機事故を取り扱うのでそこもご注意を。僕が視聴した時にちょうど現実でも起きた直後でした。
WOWOWにて録画、視聴。
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』豪華版 [Blu-ray]
動画はこちら(アマゾン有料400円レンタルから)
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