ヴェノム:ザ・ラストダンス / 「シンビオート」のヴェノムに寄生されたエディの、一つの体を共有したバディの活躍を描くアメコミアクションコメディ、最終章。最強の敵が送り込んできた天敵により、最大のピンチが訪れる。トム・ハーディ主演。

アメコミのダークヒーロー(?)を原作にした、SSU(ソニースパイダーマンユニバース)の中心的作品が、3作目にして最終章。トム・ハーディが主演をつとめ、前2作で脚本を担当したケリー・マーセルがメガホンをとる。脳みそが好物の地球外生命体「シンビオート」のエディに寄生され、一つの体で共同生活をよぎなくされたエディはヴェノムに振り回されたながらも力を合わせて危機を救ってきたが、最大のピンチが立ちはだかる。
(ファンサービス的に)MCUの世界に紛れ込んだものの、無事に元の世界にもどったエディたちだが、前作の事件によりお尋ねものになってしまう。そんな時、創造主ヌルがシンビオートたちに復讐するため、彼らを捕食する「ゼノファージ」を地球に送り込んでくる。ラスベガスへの旅、研究所の他のシンビオートたち。そしてヴェノムの最後の選択。コミカル要素たっぷりで凸凹コンビの掛け合いをやりつつも、アクションもド派手、涙なしには見れないラスト。他のアメコミ映画を見てなくても大丈夫。
キウェテル・イジョフォーのほか、ジュノー・テンプル、リス・エヴァンスら共演。



あらすじ
別の世界に迷い込んだエディ(トム・ハーディ)と彼に寄生したヴェノムは、メキシコで酒を飲みつつこの何年かの間に起きた不思議な出来事について従業員と話していた。そこで自分たちがサンフランシスコ警察に指名手配されていると知った彼らはニューヨークへと向かう。一方、幽閉されているシンビオートの創造主である邪神ヌルは、反撃の機会を狙っていた。(シネマトゥデイより)


アメコミ原作だし、アクションの見応え十分なんですが、それ以上にこのシリーズは「ヴェノムとエディとの掛け合い」っていう、バディものとしての面白さが一番重要だと思っていまでこそいい関係を築けている二人ですがほんと大変でしたからね。ちょっと子供っぽいというか、欲望に素直になのでエディは勝手に体を使われて、あげく大惨事になるっていう。ヴェノムにとっては未知のことが多いので、全力ではしゃぐし。
デザインこそリアル調ですが、なんだか可愛らしく見えてくるっていう。もうちょっとあの牙とか涎とかをデフォルメしたらさらにファン増えたんじゃないかなぁとも思わなくもないです。あのテカテカ感とかヴェノムっぽくていいけどさ。

今回も冒頭のカクテル作りとか、予告にも出てくる「スロットマシーンにハマる」ながれは最高。見た目はエディそのままだから、馬鹿みたいにボタン連打しまくるやべぇやつになっててほんと笑いましたよ。隣のお客さんドン引き。あとはBGMも含めて最高ですが、「おうまさん」のシーンね。アクションといいうかバトルになるとヴェノムと一緒でいることがめちゃくちゃ心強いのに、こういう時は嫌だよなぁとw

今回はヌルが送り込んでくる「ゼノファージ」という、シンビオート絶対殺す獣、みたいなモンスターが登場するんですが、こいつか「一心同体モードじゃないと判別できない」設定のため、基本的に全身真っ黒になってるのは戦ってる時がほとんど。ラスベガス編は全体的に面白かったんですが、単に「ダンスしたかっただけ」で変身して、案の定バレてしまう流れはちょっと脚本に難あり。ツッコミどころになってしまってましたね。めっちゃ楽しそうだったのに、ただのバカみたいになっちゃった。

ただ後半からはそういうバトルシーンがほとんどの割合をしめ、予告で出し惜しみしてる、複数のシンビオートが入り混じっての徹底抗戦がくりひろげられます。ゼノファージがまぁ強いこと強いこと。絶望感が半端なかったし、バリバリたべて頭の後ろから血飛沫とか「彼岸島の登場モンスターかよ」って感じ。バラバラになっても復活しちゃうし。

となってくると1作目のやり直しというのか、「ヴェノムの自己犠牲」みたいなものが読めちゃって、そこも個人的に辛かったですね。なんとかハッピーエンドになってくれよ。って祈るようにみてました。ラストダンス、って意味深な副題ついてるからね。みんな怖かったと思う。へんてこかぞくとの珍道中とか、前述の暴走とか、コメディがあればあるほど、最終盤のシリアスの落差がじわじわ効いてくる。

3部作全部に言えますが、ヴェノムのお茶目なところ、そして強いところ、なんだかんだでヒーローしてるっていう魅力自体は一貫して描いてくれたので個人的には面白かったです。過去の映像流すのずるいよ。

興業的なことをいうとSSUは全体的にMCUほど数字が出なかったので思わせぶりな伏線だけはって放置みたいなのがなぁ。ほんのちょっとでもいいから別の映画のキャラをクロスオーバーさせても良かったのではと感じてます。

逆にいうと単体で成立してるので、劇中の「マルチバースはうんざりだ」じゃないけど、前提作品見るの疲れたとか、追うのやめちゃって楽しめないって心配がないからそこはおすすめです。まあこの映画に限ってはヴェノム1,2みてないと少し勿体無いですけどね。

「トムクルーズはすごい」とか「最もセクシーな男」とか現実世界を反映したセリフなんかもあってニヤニヤポイントでした。


アクションもすごいですが、バディもの好きな方向けに特におすすめしたい1本。


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