MEMORY メモリー / リーアム・ニーソン主演。アルツハイマーに蝕まれる凄腕の殺し屋は子供を手にかける依頼を断ったことで組織と敵対。FBI捜査官らを巻き込み、人身売買組織の闇と戦う。

リーアム・ニーソン主演でベルギー映画をリメイクしたクライム・アクション。『ザ・フォーリナー/復讐者』などのマーティン・キャンベル。
凄腕の殺し屋であるアレックスだが、近年はアルツハイマーが発症し、その進行をなんとか薬で抑えていた。仕事内容なども腕にメモしたりと対策を講じる中、新たにきた依頼のターゲットは子供。それだけは絶対にしないと決めている彼は放棄するが、組織は別の殺し屋を雇うだけだった。巨大な人身売買組織の闇を知り、関係者を粛清することを決めたアレックス。FBI捜査官らも巻き込み、戦いは激化していく。
ガイピアース、モニカベルッチら共演。
あらすじ
アレックス(リーアム・ニーソン)は、すご腕の殺し屋として裏社会で名をはせてきたが、アルツハイマー病を発症して依頼の詳細を覚えられなくなってしまう。引退を決意して最後の仕事に臨む彼だが、ターゲットが少女だと知り、契約を破棄する。子供だけは守るという信念を貫いてきたアレックスは、依頼の背景を独自に調査するうちに、財閥や大富豪を顧客とする巨大人身売買組織の存在を知る。(シネマ・トゥデイより)


ハイハイいつものリーアムニーソン無双ですよね、分かってます。そう思って(期待して)見始めたのですが、蓋を開けてみてびっくり、確かに強いしアクションシーンもあるんですが、それ以上に「アルツハイマーになってしまった悲しみ」と「凄腕スイーパーとしての矜持」みたいなもの、主人公の内面にスポットを当てていてこれはこれで面白かった。

もちろん主役としてはそのアレックスなんですが、彼とともに事件に当たるFBI捜査官たちも正義側なのでそっちを応援できたのも良かった。殺し屋だから当然追う相手なんだけれども、変にアレックスを邪魔したりせずに「この人は信念があって悪を成敗している?」って気がついて本当の悪人に対して捜査しようとしてるし、逆にアレックスも「こいつらは腐敗した警官とは違う」って認めていくのが良かった。
ガイ・ピアースらがいい味出してるんですよね。落ちていた薬を解析してアルツハイマーだって分かったらそれを渡してあげるし。

予告だとミスリードするように編集されてるし、実際にも「忘れちゃってるけどもしかして子供を手にかけてしまったのか?」って自分で怖くなるくだりもあるんですが、それよりもメメントのように腕にひたすらメモを書いてたり、同じ飲み物を注文してしまったり。あげくの果てにそれまでのアレックスだったらしないようなミスをしちゃって、いよいよ病魔が襲いかかる。それを自分で認識しちゃえるのが余計に辛いですよね。だからクズ野郎をジムで倒すシーンとかカッコいいシーンとの対比で見てるこっちも切ない。
彼なりの流儀に則って仕事してたはずなのに無実の人も手にかけちゃったことで、もはやバッドエンドが確定したな、って予想できてキツかったです。

その分、巨悪に対してはFBIチームが頑張るわけですが、この人たち最初から子供を保護したり他と違って忖度なしでやろうとしてたり前述の通り徹底してるから「託された思い」としてもグッとくるものがあるし、きっちり勧善懲悪の物語としてスカッと終わらせてほしいって気持ちがとてもありました。語学アプリで一生懸命に勉強してたり、ちょいちょい和ませるシーンあるのも好き。3人がいいチームでしたね。

モニカベルッチはお年を重ねてもオーラがあって悪役だったけどキャラは立ってたしなんとも言えない妖艶さがあった。最終的にこの人の勝ち逃げなのか?と思われせて……。一番重要になってくるフラッシュメモリ、それを「アルツハイマーで思い出せない」というのはなんとももどかしかったのですが、最後に残したヒント、そこから一悶着あってのあの結末。最後まで目が離せませんでした。

殺し屋でも、絶対に守るルールがある。方や、企業と癒着し腐敗した警察でも正義の心を持つものもいる。立場は違えど善人であるものたちの思いが一つになり、最後には悪者が成敗される勧善懲悪の物語でスカッとしました。アレックスは切ないけどね。
リーアムニーソン強い!ってイメージで見たのでいい意味で予想を裏切られましたが、これはこれで年相応のリアリティさがありました。ベテランとして醸し出す雰囲気が良かった。女性の口説き方とか含めてね。


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