マッド・ハイジ(R-18) / 闇チーズ売人のペーターが処刑され、おんじまで失ったハイジは、独裁政治家の経営するチーズ製造会社との戦いに身を投じる。あの世界的"名作"を下敷きにした、"迷作"バイオレンス・アクション。

誰もが知る名作「アルプスの少女ハイジ」を下敷きに、グロ描写マシマシで制作されたバイオレンスアクション。監督をヨハネス・ハートマンとサンドロ・クロプフシュタインが務め、主演はアリス・リューシー。クラウドファンディングで資金を調達し、本国スイスでも賛否両論の衝撃作。
復讐心にもえるハイジが、チーズ企業や国を相手に大暴れ。
大統領によって独裁が続くスイスでは、彼が経営するチーズ製造企業も強大な力をもっており、それ以外のチーズが禁止されていた。ハイジの恋人ペーターは闇でチーズを売っていたことで彼女の目の前で処刑され、大好きなおんじ(祖父)も死んでしまう。復讐を誓うハイジだったが、彼女もまた捕まってしまう。そこからは地獄のチーズ責めがまっていた……
吹き替えキャストに内田真礼ら参加。

あらすじ
マイリ大統領(キャスパー・ヴァン・ディーン)が独裁を敷くスイスでは、マイリが経営する製造会社以外のチーズがすべて禁止されていた。ある日、アルプスに暮らすハイジの恋人で、闇でチーズを販売していたペーターが、ハイジの目の前で処刑される。さらに、ハイジのおじいさんまでもがマイリの手下に殺害され、ハイジは二人の敵を討つことを決意する。(シネマトゥデイより)

※予告編は自主規制されてますがグロ描写注意。

あの「ハイジ」がタフで強い女性、グロ描写上等で暴れ回る、みたいな設定だけがとりただされるようないわゆる「出オチ映画」なのかなーという思いもあったのですが、普通に映画としてしっかりストーリーがあって楽しめました。基本的にはアニメとかで知ってるのとは完全に別物なんですが、登場キャラの名前は一緒なのでブッラクジョーク的なパロディって感じ。

そもそも作品の中にしめる【チーズ】が重要アイテムすぎて笑ってしまうんですよね。宿敵はチーズの独占企業だし、ペーターは闇チーズの売人だし。乳糖不耐症(海外は日本に比べて割合が多め)の人たちを徹底的に排除してるし、軍服とか、チーズ版ナチス。半分くらいで脱走に成功するまでは当のハイジも捕まってしまうので、しばらく目を背けたくるような展開が続きます。厳しい女性看守長とお偉方とのSMプレイまでチーズでしたし、人間を変貌させる麻薬的なチーズも。

R18指定なので、拷問とか後半にあるハイジの復讐シーンなど前述の通りバンバン残虐な描写がありますし、偉い人がトップレスの女性に給仕させてたりと完全に大人向け。ちなみにWOWOWでも字幕版を録画したんですがそちらはボカシという配慮あり、アマプラでは基本全部だしてたので、人間が真っ二つとか、首が……が苦手な人はぜったいに見ないでください。

先につかまっていた屈強な女性たちの壮絶ないじめ、レスリングでのしごき、これまたチーズだらけの食事でどんどん疲弊していき、クララなんかは完全に心が折れちゃった。比較することでハイジの心の強さを強調してましたし、そのあとに「クララ、立つのよ」っていう流れがくるのだろうな、って予想できちゃうのもまたオツなものです。

逃げ出したハイジが怪しな教会で修行を重ねてからはこれまでのお返しとばかりに無双がはじまり、予告で出てくるような衣装をまとって次々に敵を倒します。仲間も増えていきますし、終盤からはペーターの父親たちも本格参戦。悪徳企業っていうわかりやすい敵を前にして、これまで多々かてきた奴らとも手を組む流れはアツかったし、個人的に自己犠牲は好きじゃないんですが、身を挺して逃がしてくれた人がカッコよかった。「焼きチーズに限る」って言いながら爆発スイッチ入れるんだぜ。涙なしは見れないよ。

普通じゃありえないストーリーと、過激な暴力描写で深いこと考えずに見られる映画。僕は吹き替えで見たんですがめっちゃノリノリでしゃべっていて、そこも評価ポイント。「あたしゃ強い女性だよ、ってか?チーズにいチーズにしてやるよ」的な看守のセリフとかね。
グロに耐性ある人は一見の価値あり。

アマプラにて吹き替え版で視聴。
24年12月現在Amazonプライム会員見放題対象です。


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