のちにスパイダーウーマンとなる3人の少女を、ドニー・スウィーニー、セレスト・オコナー、イザベラ・メルセドが好演。
日本語吹き替えの主演の大島優子が担当した、萩原聖人も参加。子安武人、潘めぐみ、 伊瀬茉莉也、ファイルーズあいら豪華声優集結。
あらすじ
アメリカ・ニューヨーク。救命士として日々奮闘するキャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)は、ある日生死をさまよう大事故に遭遇したことをきっかけに、未来を予知する能力を手に入れる。思いがけず手にした能力に戸惑うキャシーだったが、あるとき3人の少女が謎の男に殺される未来を見たことで、彼女たちを救うことを決意。やがて、少女たちの使命とキャシーの能力の秘密が明らかになっていく。(シネマ・トゥデイより)
最初にいっておくと、この作品は残念ながらものすごく評価が低くなってしまいまして、なんと主演のダコタまで否定的なコメントを出す始末。なのでその辺りを覚悟の上で見たんですが、ハードルを下げたせいか「面白いじゃないか」って部分と、正直「もったいなな」って部分と両方ありました(笑)
まず断っておくと、これまでのSSU同様に全体的に画面が暗くて、シリアスパートがけっこう多いです。ヴェノムはまだ主役のかけあいで笑えたけど、モービウスが(乱暴な言い方すると)「吸血鬼ホラー」だったのに対して、こちらは「未来予知サスペンスアクション」って感じで、あまりヒーロー映画って印象が薄いです。
先に断っておくと、ザ・アメコミ映画って感じのスーツ着て戦うシーンはほとんどありません。そりゃ敵はずっと着てたけど、マダムウェブのキャシーや、3人の少女に関しては【予知された未来】でのみ登場します。
ヒーロー誕生までのお話ではあるのだけど、「うおーようやくメインスーツ着るのか!」みたいな感動がない。それが勿体無いというか、どこかの感想で『予告編』なんて揶揄されちゃってたのもちょっと理解できる。マジでここからじゃないか、ってところで終わってしまうのよ。
それで興行収入がボロボロだから続編のぞみうすって……。4人ともすごくいいキャラクターなのでぜひ今後の作品群で再登場させてほしい。じゃなきゃこの映画が浮かばれないよ。
そう言うふうに「アメコミヒーローもの」として見るのをやめれば、それぞれ居場所がなかった3人の少女が出会い、お互いのことを知り合って仲間になっていく。ラストシーンの「家族です」ってセリフもそうだけど、チームとして一丸となっていくのは見ててグッとくるものがあったし、キャシーという母親と娘たちっていう見え方してきた。
特に経緯を知るまでは「クモなんかに一生懸命になって」って印象だったのに、母親がどんな覚悟でペルーに行ってたかキャシーが感じ取れたのはすごく感動的でしたね。ちょいちょい母と子ってキーワードを入れてきてる。
劇中でキャシーの同僚のベンと、もうすぐ子供が生まれる妹がでてくるわけですが、みなさんわかる通りのちにスパイダーマンになるピーターパーカーです。繰り返しになりますが今後のシリーズでマダムウェブたちが再登場してピーター支えてほしいな〜
あと勘繰りすぎかもですがたびたび「S」の文字が意識的に映ってましたね。くずれていくネオン看板とか。
3人の少女はそれぞれ個性的で、見た目というか態度こそタイプの違う子達。片や喧嘩っぱやい子、片やメガネちゃんって感じなのですが、前述の通り家庭環境に問題があって、同世代なのもあって意気投合していく。特にダイナーのシーンでメガネちゃんがはっちゃけるシーンは好きです。年相応の元気な姿が見れて面白いし、最初はキャシーのこともあんまり信用してないのも後半の展開との差を感じて好き。
最終盤の伏線になっていますが、3人がキャシーから心臓マッサージについて教わるシーンはちょっとシュールでしたね。それで誰かを助けるのだろうな、って読めちゃうし。
読むといえば、メインテーマの【未来予知】の能力に関しては前半部分はキャシーがその力を自覚してないのもあいまって「現実かと思ったら予知でした」みたいな、今出てきたシーンが繰り返されたりってのもある。それは僕らからすれば【今見せられてるのは予知なのか?】って一瞬の考えて見てしまう。もっとわかりやすくしても良かったかもなーと。後半になるにつれて「見たから避けられた」みたいな感じで割とちょうどいい塩梅になっていくので面白いし、どこか死にゲーというか「こっちいこうとしたら死ぬビジョンが見えたから、逆を選ぶ」のような、巻き戻しモノとも似たような印象をうけました。
最終的に、カンフーの達人が相手の攻撃を全部交わすみたいなノリで全防御してくのもスカッとするし、利用して逃走経路確保したりとかやりたい放題。「今カッコつけた?」ってツッコミ入れられてたしw
敵側がシンプルに1人だけだし、母の仇でもあるからそこはめちゃくちゃ素直な構成だったし、「未来で殺されるから先に少女たちを殺す」ってわかりやすい動機で襲ってくるのもヒーローとして覚醒前の主人公たちにとってはちょうど良かった。一応誘拐疑惑とかで隠れなきゃいけなかったけど、ベンのサポートもあるし、そこまでピンチではなかった。
ラストバトルでキャシーの能力がさらに1段階増え、最終的に解決。さらに強まった、(血のつながりのない)家族4人の幸せな生活と、予知という形でヒーローとしての活躍する未来をちょっとだけ示唆して綺麗に終わってます。今回はおまけ映像もなし。
今回は2003年が舞台。現代にうつる空白期間で彼女たちもヒーローとして色々成長するでしょうし、何度も書きますけどマジで再登場してほしい。
アマプラでレンタル200円セールだったので72時間レンタル。吹き替え版で視聴。
こちらどのアメコミ映画とも直接的には(まだ)繋がってない単独作品なので、そこもご安心を。
ソフトは12月発売です。
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