プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵 / 人種差別をなくそうと行動を起こし刑務所に投獄された白人ティム。仲間と共に脱獄を計画した彼は、木片をあつめて一つずつ鍵を作り出していく。ダニエル・ラドクリフ主演のハラハラ・ドラマ。

job_kagiya.png
ハリーポッターシリーズなどのダニエル・ラドクリフ主演でおくる、脱獄ドラマ。現実にあった出来事をもとに、木製の鍵を何個も自作し見事刑務所から脱出した男たちの物語を描く。メガホンを取るのはフランシス・アナン。
白人ながら反アパルトヘイトの作戦に参加したためにプレトリア刑務所に投獄されたティムとスティーブン。強固な警備で有名なそこは、建物内にいくつもの扉がありそれぞれ違う鍵で施錠されていた。何年間もの実刑をかされた彼らは脱獄を計画。木片を加工し、鍵を複製しようとするのだが……。
イアン・ハート、ダニエル・ウェバー、ネイサン・ペイジ、スティーヴン・ハンターら共演。

あらすじ
南アフリカ。白人でありながら、反アパルトヘイト組織であるアフリカ民族会議(ANC)の隠密作戦に参加したためにプレトリア刑務所に投獄されたティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)とスティーブン・リー(ダニエル・ウェバー)。最高レベルの警備体制が敷かれる所内で脱獄の手段を模索するティムたちは、木片を集めて作った鍵で出口までの扉を一つずつ解錠しようとする。木製鍵を次々と作成する二人だが、看守の監視の目が厳しくなっていく。(シネマ・トゥデイより)


冒頭で触れたとおり世の中的にはハリーポッターのイメージが強いダニエル・ラドクリフくんがまたしてもすごい風貌で主演やってるのか〜て気持ちで見始めたもののめちゃくちゃ面白くていい意味で裏切られました。
さらにこれ実話を元にした作品というからびっくり。先に結論からいってしまうと脱獄に成功するのですが、へたに主人公が凶悪犯とかではなく差別と戦おうとしたむしろいい人なのが良かった。でもこの人犯罪者だよなっていうモヤモヤが少なめ、純粋に応援できるんです。

序盤をのぞけば、ほぼすべてのシーンが刑務所ないで進行していくので、正直予算はそれほどかかって無いのだと思いますが、ストーリーと見せ方のうまさで最後までハラハラドキドキが続きます。日本語の副題にも「鍵」が使われている通り、基本的にいかにして【大量にあるドアを開けてすすめるのか】それにつきていきます。警備の目を掻い潜ったとしても、そもそも越えられなかったら意味がない。

それぞれ別々の種類の鍵によって閉められたいくつものドアがあることによって、舞台となる刑務所は最高レベルなわけです。じゃあどうするのか。作るんですよ。木で。
この時点でうそだろ?って感じなんですが、看守が腰に下げた鍵を注意深く観察し、その複雑な形を紙に書き、木を削って1つ目の鍵をつくりだしてしまいます。そしえそれを使って実際に開けられた瞬間……。もう息するの忘れるくらい見入っちゃいました。

賢いのがその鍵が分解式になっていることで、ひとめ見ただけでは鍵だと分からないようにしてる点。それを刑務所内の色々なところに分散して隠すことで、一つずつ鍵を増やしていって、開けられるドアの数を増やしていきます。

その中でピンチがなん度も訪れるんですが、これがまた面白い。特に勢い余って廊下の離れた場所に飛んでいってしまったときと、あやしまれて部屋中をあらためられてしまったときです。ガムを使って接着剤が割りにするんですが、なかなかうまくいかず……。ハラハラ半分、おもしろさ半分でした。後者については超びびりましたが、「そんなごまかしかたでいいの?」ってなんとかなってホッとしました。

主人公だけでなくその仲間たちのエピソードもちょっとあって、家族とたまにしか会えない辛さとか、殺人とかでもないのに年単位での刑期が決まっている人々の苦悩が伝わってきました。何をしてもむだなんだ、っていう境地になってる人もいて、そっちの気持ちもわかるなぁと。脱獄できるかもっていう期待を抱いても、結局は無駄になってバレたら逆に刑が伸びる恐れがあるし。ほんと賭けですよね。

劇中いけるかな?と思ったらピンチになって、ということがなん度も起きるのでその度に一喜一憂しますが、そこを起点とか仲間の絆で突破していくのがグッときます。そして出れた後も敷地内もハラハラして最後まで気を抜けなかった。

正直またダニエル変な映画出てるのかなってみ始めたらめっちゃおもろくて、掘り出し物に当たった気分でした。

U-NEXTで吹き替え版で視聴。

B08P6J3YGB

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵 [Blu-ray]

楽天はこちら

アマプラ動画はこちら
https://amzn.to/3TW8t9k

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック