ブルー 君は大丈夫 / 少女ビーは、大きなモフモフのブルーに会う。子供たちの想像上の友達(イマジナリーフレンド)だったが、成長し忘れられてしまい、消滅のピンチに。多くのIFを救うために、大冒険がはじまる。大人こそ泣ける感動ドラマ。

想像上の友達(イマジナリーフレンド=IF)をテーマにした感動作品。主演はケイリー・フレミング(ウォーキングデッド)、ライアン・レイノルズ。『クワイエット・プレイス』シリーズなどのジョン・クラシンスキーが監督・脚本を担当。多数登場するIFの声役として豪華スター多数共演。
母を亡くし、父までも入院してしまった孤独な少女ビーは祖母の家に預けられるが、アパートの最上階で不思議なものを目撃する。大きくてモフモフのモンスター(?)ブルーは、かつて子供達の想像上の友達=イマジナリーフレンドだったのだが、成長した彼らはそのことを忘れてしまい、結果としてブルーは消滅の危機に瀕していた。大人なのにブルーを見れる隣人カルと共に、引退したIFたちの「新しい友達さがし」をすることになるのだが……。
日本語吹き替えに稲垣来泉、宮田俊哉〈Kis-My-Ft2〉が参加した他、前述のハリウッドスター同様に豪華声優陣がちょい役で多数出演。
あらすじ
母親を亡くした孤独な少女・ビー(ケイリー・フレミング)は、あるとき子供だけに見える不思議な存在・ブルーと出会う。かつてブルーの友達だった子供たちは大人に成長して彼のことを忘れてしまい、新たな友達がいないためにブルーは消えてしまう運命にあった。大人だが彼が見える隣人(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、ビーは消えゆくブルーや彼の仲間たちを救うための冒険に乗り出す。(シネマ・トゥデイより)



記事タイトルにも書いたけど、これ大人の方が泣くと思う。予告動画でも使われてる「君は大丈夫」はほんとやばかった。よく邦題サブタイトルにしたひとGJ!

まずストーリー以前に、これも実写とCGキャラとの融合作品なんですが、「ここまできたのか」って衝撃うけるほど綺麗な映像でした。ブルーのモフモフ感はいうまでもなく、それぞれたくさん登場するIFたちの質感がみんな違ってるし、特に水の表現がめちゃくちゃすごかった。途中で引退したIFたちの「老人ホーム」(?)的な場所が出てくるんですが、そこの【想像力爆発!】っていう演出がものすごく好き。めっちゃワクワクさせられました。
どのキャラもみんな可愛んですが、勝手に「パディントンが年老いたらこうなろうな」って風貌のルイスが好き。お話の中でも重要な助言してくれるし。

母が亡くなり、父親も病気って聞くとかなり重たいイメージを持つんですが、パパさんが娘を勇気づけようとずっとふざけまくってるので不思議と湿っぽい雰囲気にはならない。すごく寂しいってのは伝わるけど、すぐにブルーのドタバタに巻き込まれてそれどころじゃなくなるし。むしろあんな風にいろいろやっててお婆ちゃんが不審がらないのかな?って思ったほど、一生懸命気を使ってるけど、尊重してくれてる(放任主義とも笑)
お絵描きセット用意してたのは「いつまでも子供向けのおやつ用意する祖父母」っぽくて共感する人も多そう。

そもそもブルー自体がかなりコミカルなキャラクターなので出てくるだけで笑っちゃうし、愛らしくて可愛い。それでいて必死だから応援したくなる。ビー目線の物語ではあるんだけど、彼の友達さがしがメイン軸だから主人公はこっちって感じ。予告でおじさん出てくるとおり、かつての友達に会いにいくし、思い出しただけで泣けてくる。コミカルだったからこそ終盤シーンのギャップでやられますよ。
僕は叔母にもらったぬいぐるみを大事にしてていまだに願掛けとかするんですが(笑)もしもこうやって意思があって自分のこと思っててくれたらと思うと胸があつくなります。

ルイスが語る「思い出」のキーワードと、IFに思いをめぐらせたときの赤い光の演出などシンプルだけどわかりやすい表現なので、小さい子供でも「大事にしよう」って思えるだろうし、見てる大人も自分のこどものころを思い出すと思う。おもちゃじゃないけど、ちょっとトイストーリーにも通じる部分があると思う。

その他大勢って形でやつぎばやにでてくる大量のIFたちもなんとなく子供達とのストーリーを想像できるものだったりして個性豊かで、本音をいえばもっと長い時間かけて見てみたかった気持ちもある。もったいない、って感じ。オリジナルボイスも、吹き替え担当も豪華すぎるんだもの。ほんの数セリフのためだけにこんな人よんじゃったの!?って思う。スティーヴ・カレル、マット・デイモン、エミリー・ブラント、ブラッドリー・クーパー、オークワフィアナ、ジョージクルーニー……。園崎未恵、ツダケン、大塚明夫、高乃麗、諏訪部順一、甲斐田裕子などなど、それぞれいつも担当してる声優さんひっぱってきてるし。

ビーの声は子役として活躍中の稲垣来泉さんで、年相応の声でよかったんですが、なんといってもブルー役の宮田俊哉さんがね。ほんと素晴らしかった。バラエティでよくアニメファンを公言してるのを拝見したことありますが、そのせいかブルーに合わせた演技をされてて余計に面白かったです。

お父さんの病気っていう要素はあるものの、それ以外は基本的に嫌な気持ちになるシーンが出てこないし、それすらハッピーエンドなので安心して子供に見せられる作品(ネズミキャラ注意) お婆ちゃんのエピソードからのレコードだとか、随所に泣かせるポイントがありました。これはビーの物語ではなく、誰もに共通するお話なんだっていうね。もちろん彼女もまた忘れてたとある記憶があるんだけど……。
最終盤のたくさんのIFたちの感動シーンの連打も含め、さわやかに終わって最高でした。

余談ですが劇中でビーがつくってるIF名簿の絵がめちゃくちゃうまくて、あれあのまま製品化して欲しいくらいでした。最初のパラマウントのロゴも手書きになってて、お絵描きっていうのがお母さんとの思い出でもあるって見せ方がうまかった。

くしゃみしちゃうブルーに「汚い」ってツッコミがはいりますが、見てる僕らは涙で同じくらいぐしゃぐしゃになる恐れがあるのでぜひティッシュがハンカチを用意してご視聴ください。

子供も、そして大人こそ感動できる傑作ドラマでした。おすすめ。


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