大学を卒業したハイメは故郷の家族のもとに戻ったものの、家がピンチとしり秀才の彼も仕事に明け暮れることに。地元の巨大企業、コード産業のビクトリアの屋敷で清掃バイト中、口論にくびをつっこんだことでクビになってしまうのだが逆にビクトリアの姪ジェニーと縁ができ仕事を紹介してもらえることになる。翌日コード産業にでむくもジェニーの様子がおかしく、謎の小さな箱を託されれる。家族に囃し立てられ開けるなと言われていたその箱を開くと、虫の形の装置はハイメの体の中に入り込み……。
エイリアン由来の古代の遺物パワーで巻き込まれる形でヒーローになった心優しき青年の成長譚。お嬢様や、ハイメの家族それぞれも大活躍。
スーザン・サランドン、 ブルーナ・マルケジーニ、 ジョージ・ロペス、べリッサ・エスコベドら共演。
あらすじ
大学を卒業したばかりの青年ハイメ・レイエスは希望を胸に故郷へ戻り、世界における自分の目的を見つけようと模索する日々を過ごしていた。そんなある日、エイリアンのバイオテクノロジーが残された古代の遺物「スカラベ」を思いがけず手にしたことで、彼の運命は一変する。スカラベに共生宿主として選ばれたハイメは驚異的で予測不能な力を持つアーマースーツを授かり、最強のスーパーヒーロー「ブルービートル」に変身。世界征服をもくろむ悪者から愛する家族を守るべく立ち上がる。(映画.comより)
ありがとうNetflix!
この映画、ビデオスルー=劇場公開されなかったどころかBlu-rayや配信で日本語字幕しか存在しなかったのですが、今回ネトフリ配信と同時に日本語吹き替えも追加されたのです。ネトフリだけの手柄じゃないかも知れないけどこれはめちゃくちゃ嬉しい。レンタル開始した時点でU-NEXTで有料視聴も検討していたんですが、吹き替えなしだからなぁって結局後回しにしちゃってたんですよ。
そもそもワーナーはDCに対してちょっと冷たくて(笑)、ドラマ「バットウーマン」とか「レジェンドオブトゥモロー」の途中から字幕版オンリーになっちゃってただでさえ不満だったのに映画でも同じかって心底がっかりしました。
一応これも「DCエクステンデッドユニーバス(DCEU)」の一つなので、スーパーマンとかアクアマン、フラッシュ、ワンダーウーマンとかと同じ世界観なのですがこの映画に限っては共通の話題とかないようなものでしたので(ゴッサム法科大?って単語が出てくるとか)、関連作見なくてもOK。
むしろ新しく仕切り直す「DCユニバース」でも参加してくそうなのでここから始まるって感じ。テーマ的にも新生ヒーロー誕生ですし。
名前がビートルだし、虫の力なんだろうな、って程度の知識で視聴し始めたのですが、劇中の言葉を借りれば「想像できるものはなんでも」背中に脚が生えてて腕のように使えたり、空を飛んだりなどの要素は残っていますが、全身を覆うじわじわしたやつが色々と形を変えるのでさまざまな武器になってほんとバラエティに富んだ戦闘シーンが堪能できました。
最初こそ何が何だかわからないハイメと、制御する存在「カージ・ダ」=アイアンマンでの支援AIのようなものとの微妙に噛み合ってないやりとりで笑わせてもらいましたが、だんだんと二者で一つ、みたいなチームワークできてくるのが良かった。宿主って言葉とか背中の一部に機械見えてて「虫に寄生されてる」感など若干のグロさはあるんですけどね(笑)
オート戦闘モードみたいなやつで『見て学んで』ってくだりが面白かったし、そこで躊躇なく殺そうとするのを必死で止めるハイメって構図が終盤の展開で生きてくるのが好きでした。
パッとしない青年が突然に力を得て、世界の脅威のために立ち向かうっていう王道中の王道をやってくれるだけでもテンション爆上がりなのに、家族愛の要素を盛り込んで彼ら自身にも活躍の場を与えてるからそこも大好き。特にルディっていうおじさんがやばそうに見えてかなり役に立ってくれてて最高でした。変人だと思っててごめん。お嬢様ジェニーも父親のこととか、あまり家族に対してのいい思いがないからハイメファミリーの一員みたいな形になってすごく楽しそうだったし。
ブルービートルの武器はすでに触れた通り単純な剣とか銃以外にも音波?で吹き飛ばしたり色々でしたが、防御したつもりがそのままナイフのようにバスを真っ二つに切ったり、パンチを止めたらその部分だけスーツに変身したりとか、「某マーベル映画」で見たな?っていう演出、オマージュが出てきてニヤニヤ。同じ虫というのもあるけど若者が戸惑いながらもヒーローになるって意味ではスパイダーマンを連想する人も多そう。人の死も絡んでくるし。
ちなみにエンドクレジットもご注目。
家族が持つことになる武器も「力を持たない人間向けの戦闘アイテム」みたいな感じでロマン溢れましたし、あの乗り物も最高。ブルービートルが主人公ではあるものの、全員の力を合わせて戦ってる感がたまらなかった。どこか予想できてたけどおばあちゃん。カッコ良すぎました。
スカラベのパワーを軍事転用しようとしてる企業、そこの戦士という敵の存在も分かりやすかったですし、主人公の青に対して相手は赤と見栄えも最高。ラストバトルとかもを含めて画面も全然暗くなりすぎなかったし最後までアクションの見応えがありました。その敵にも悲しい過去があって切なかったですが、真の邪悪がきっちりと天罰を喰らうのでスカッと要素は高い。
ヒーローものとしてかなり基本に立ち返った作りなので割と予想通りのストーリー展開ではあるものの、「こういうのが見たい」のツボをきっちり抑えて最後まで楽しませてくれて元々高っかった期待をかなり上回りました。今からでも吹き替えアリverを販売してくれないかな。
予習復習とか一切いらないので、あまりアメコミヒーロー見ない方でもアクション好き、家族愛溢れる作品好きな方はぜひ。
Netflixにて吹き替え版で視聴。
29日より配信中。
なお、6/1にネトフリ再開して一番最初に見ました。それで僕がどれだけ期待してたか察してください。マジでおすすめ。
ブルービートル ブルーレイ&DVDセット (2枚組) [Blu-ray]
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント