ビーキーパー / ジェイソン・ステイサム主演。引退した元特殊工作員が、詐欺に遭い命を経ってしまった友人のために壮大な復讐劇をくりひろげる。組織の裏にいる予想外の敵。期待を裏切らないステイサム無双、スカッとできるバイレンスアクション。

アクションスター・ジェイソン・ステイサムが今度はめちゃ強い「養蜂家」で暴れ回る。監督は、デヴィッド・エアー。脚本を担当したのは、脚本は『リベリオン』などのカート・ウィマー・
特殊部隊「ビーキーパー」を引退し、文字通り郊外で蜂を育てていた男。よくしてくれたご近所の老婦人が詐欺にあった末に自殺してしまい、騙したやつらやその裏にいる組織への復讐を決意。被害者の娘でFBI捜査官もまきこみ、想像以上の巨大な敵を相手にした戦いがはじまる。
ジョシュ・ハッチャーソン、ジェレミー・アイアンズ、エミー・レイヴァー=ランプマン、ボビー・ナデリ、ミニー・ドライヴァーら共演。
あらすじ
アメリカの片田舎でビーキーパー(養蜂家)として静かに暮らすアダム・クレイ(ジェイソン・ステイサム)。あるとき彼の恩人である女性がフィッシング詐欺に遭い、全財産をだまし取られて自ら命を絶ってしまう。怒りに燃えるアダムは詐欺組織への復讐(ふくしゅう)を決意し、かつて特殊工作員だった自らのスキルを駆使して悪党たちを追い詰め、事件の黒幕へと迫っていく。


以前にもMGMスタジオの映画の時に触れましたが、Amazonなのでプライムビデオに来るのがはやくてびっくり。日本の公開からまだ2ヶ月くらいじゃなかったな?こういうのはありがたいですよね。
そして製作者も「ジェイソンス・テイサム主演」が何を意味するのか、顧客が何を期待しているのかをちゃんと理解していて、今回もめちゃくちゃ暴れ回ってて気持ちよかった。映画によっていろんな職業になってきたステイサム兄貴ですが、基本的にはぜんぶ正義のためにあ無双しまくる、その分かりやすさがいいですよね。

ことの発端になる悲劇に関しても、日本でも共通する邪悪な犯罪を扱ってて、そこも共感しやすい。電話によってあれよあれよといううちにお金を騙し取られ、それが自分のものだけじゃないからと悔やんで自死を選んでしまう。切なすぎたし、娘のヴェローナも、FBIになるほどの正義感の持ち主だったのに母親を守れなかったっていう二重の悲しさがある。
主人公も魅力的だったけど、彼女の立場での物語も共感をさそいましたよね。自分の職務からしたらクレイも犯罪者だから止めなくちゃいけないし、悪人だろうとラスボスたちを守る必要がある。でも母親の仇だから正直やれられて当然って思いもあるだろうし、カッコよくすら思てるはず。この複雑な板挟みっていうね。どこかで見た女優さんだなと思ったら、アンブレラアカデミーのNo.3やってるかたですね。エミー・レイヴァー=ランプマン。強い女性って感じで似合っていました。

視聴する前に「速攻で復讐して、【おかわり】し続ける」っていうX(旧Twitter)の感想が目に入ってしまったんですがまさしくその通りで。実際におばあさんを騙した拠点を潰したら、その裏にある企業とか芋蔓式にどんどん仕掛けにいく展開ですごく面白かった。単にまったんだけ倒すんじゃなくて、現実で言うところの「通称ルフィ」を倒しにいくようなものです。暴力だから前述のようにビーキーパーも犯罪ですが、悪人だからやられてもしょうがない。スカッとします。

その悪の親玉がねぇ。典型的な甘やかされた御曹司って感じでいいキャラしてましたね。スケートに乗って自分の会社を移動し、マッサージや寿司の板前、スピリチュアルな瞑想タイムなど至れり尽くせり。正直憧れる生活ですが、そのお金は弱者を騙して手に入れてるっていうからタチが悪い。で、あんまり言うともったいないですが、それを可能にしてるのが彼の親たち。再婚、してるのかな?父親もすごいのですが、最終盤にかけてでてくる母親の正体も想像以上で、ええ〜って感じ。これは全能感を持ってもしょうがないか。強すぎる。

しかしそんなことでは躊躇しないのがクレイ=ビーキーパーですよ。FBIの捜査員と戦うことになろうとも、自分が所属していたところの、現役ビーキーパー、そして悪玉が護衛のために用意したくせものたちと次々にバトルを繰り広げます。悪人はあるいみ「拷問」と呼べる所業で一部グロ描写があるのでご注意ですが、電話の詐欺だからって受話器で顔面を叩きまくるのは笑った。他にも正面玄関からどうどうと参加して、囲まれた状態から一気に制圧してしまう強さ。個人的な感覚ですが効果音?殴った時の音がいつもよりも大袈裟になってる気がして、そこもスカッとポイントでしたね。
もちろん工作員設定なので、侵入のテクニックも披露。ラストバトルの場所への潜り込み方とかすごい見いちゃいましたよ。それにしてもステイサム兄貴にあいすぎ。はじめから居そうなオーラだしてるからこそ、紛れ込めるんですよね。

最後には悪役がビーキーパーによって制裁され、かつ「法的にはアウトだから」なんて野暮なこと言って捕まってしまうこともないので非常にさわやかでしたね。近年でいうと「イコライザー」とかと同じようなジャンルですが、やはりどうしても法律では解決できないことがある。そのあたりも劇中でのやりとりでありました。彼にとっての「善の行い」であるのは間違いなかったし、この復讐をとがめるひとはいないよ。ラスボス周りはちょっと現実世界への風刺もあったりしたし(大金持ちが……)

最初に触れた通り思ったより早く見放題にきてくれて本当に嬉しかったし、期待通りの、「ステイサム映画」を堪能してすごく良かった。それこそ作ろうと思えば「また俺の平穏を邪魔するのか」みたいに続編とかも作れそうですしね。と、思って調べたらすでに続編決定とか。楽しみが増えましたね。次は労働者の兄貴が無双する"A Working Man"って映画も控えてますし。

スカッとしたい人、アクション付きには特におすすめ。
Amazonプライムビデオで昨日より見放題配信中。

吹き替え版で視聴。

動画はこちら
https://amzn.to/3XPro7w

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック