【Netflix映画】Lift／リフト / サイラス率いる凄腕の犯罪集団がインターポールと合同で挑むのは、上空1万mの旅客機の中から金塊を盗むこと。入念な準備のもと実行するが、敵にバレてしまい。ケヴィン・ハート主演。: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2024年01月29日 19:00

【Netflix映画】Lift／リフト / サイラス率いる凄腕の犯罪集団がインターポールと合同で挑むのは、上空1万mの旅客機の中から金塊を盗むこと。入念な準備のもと実行するが、敵にバレてしまい。ケヴィン・ハート主演。

監督は『ワイルド・スピード ICE BREAK』などのF・ゲイリー・グレイがメガホンをとった、凄腕強盗チームを主役にしたクライムアクション。主演のケヴィンハートあまりコミカルさ出さずに好演。インターポールに犯罪の証拠を掴まれ、協力することを余儀なくされた犯罪集団が、「飛行中の旅客機の中から金塊を盗む」という最難関ミッションに挑む。
サイラスをリーダーとする盗みのプロたちは、変装の名人や金庫破り、ハッカーやメカ担当、操縦者などそれぞれの分野のプロ。今回もヴェネティアとロンドンでの仕事を成功させるが一人が捕まってしまう。インターポールが出した条件は自分たちの犯罪操作に協力すること。表向きは犯罪ではない悪人の取引を阻止するため金塊を盗まされることに。サイラスが考えたのは、1万2000メートル上空、飛行中の旅客機から盗み出すこと。ツテを頼りに準備を進め、ついに結構の日を迎えるが……。
ググ・ンバータ＝ロー、ヴィンセント・ドノフリオ、ウルスラ・コルベロ、ビリー・マグヌッセン、ヴィヴェイク・カルラ、キム・ユンジ、ジェイコブ・バタロン、ジャン・レノ、サム・ワーシントンら共演。
あらすじ
プロの泥棒率いる精鋭集団が挑む、究極の強奪計画。それは、上空1万2000メートルを飛ぶ旅客機に積まれた木箱の中から、5億ドル相当の金塊を盗むことだった。(ネトフリ公式ページより)

ケヴィンハートといえばほとんどの作品でお笑い担当として何度も笑わせてもらってますが、今回はコミカルなシーンこそあるものの基本は「できるリーダー」としてかっこいい姿を見せてくれてある意味で新鮮。そういうコミックリリーフ役柄でも決める時は決めるタイプなので違和感とかはなかったですね。ちなみに吹き替えはいつもの高木渉さんが吹き替え担当してます。

主演以外のキャスト陣も豪華で、チームメンバーだけでもアメコミの敵役などのヴィンセントドノフリオとか、ビリー・マグヌッセンはhuluで見た「メイドフォーラブ」のサイコパス夫のイメージが強いです。アジア人のキムユジンさんはKARAの知英のいとこだそうで。他にもアバターでお馴染みのサム・ワーシントンとかジャンレノとか出てます。

ストーリー展開としては序盤にヴェネチアを舞台にした画家誘拐計画でそれぞれのメンバーの特技お披露目と関係性が描かれ、そこからいよいよメインとなる金塊強奪作戦の準備＆決行です。その最初の時点でめちゃくちゃワクワクして、この時点では追う方と追われれる方である捜査官とチームの攻防が見応えある。監視してるつもりなのに逆にバレバレ。例によって自分がこの場にいるみたいで景色もすごく良かった。
サイラスが単純に金庫開けて盗む、ってタイプじゃなくて気を衒った作戦と周到な準備してるクレバーなボスって印象をすごく受けるんですよね。しかも同時にロンドンでも色々やってる。なぜ誘拐したかの説明聞いてすげーってなっちゃう。ちなみにアーティスト役であの人が出てます。スパイダーマンだと髪型違うからまだ慣れないなー。

接触するジェット機を持ってる風変わりなお金持ちと、管制塔で動いてもらう偏屈なおじさんの2人もすごいキャラ立ってて好きですが、ジェット機の機能だったり、トラブル発生時の管制塔での臨機応変な対応などかなり活躍してておじさんに関してはもうチームメンバーと言っても悪くないほどだった。お金もらってるだけじゃなく、ちゃんと仲間思いって感じ。
対照的にサム・ワーシントン演じる上司は終始嫌な役で、オーバーにいえば「しょせん犯罪者のくせに(つばきを吐き捨てる)」ってオーラがありあり。ベンチの座り方笑った。さらにはヒロインのことも見捨てようとしてたし最低だった。同僚に暴露されてるし、最後は別の要素でザマアミロって気分になるのでお楽しみに。

金塊を守るために敵の手下たちが複数飛行機に乗ってるので機内を舞台にした銃撃戦をはじめアクション要素もかなり盛り込まれてますし、ファーストクラスが一転して戦場に変わるのですごく見応えあります。さらにはその飛行機だからこそっていう設定をバンバン生かしてくるので動きが激しかった。本来の旅客機と、それにピッタリくっついていたチームの飛行の二つでそれぞれ戦闘になりますし、わかってたことですがアクロバット飛行もガンガン。

一番のキモである金庫破りも、マグヌスが結構コミカルなキャラしてるので適度な緊張感あって面白かったですし準備シーンでなかなかタイムを縮められないのとかこのジャンルの王道ぽさあって好きだった。「銃は嫌いなんだよ」で一人倒すの笑った。なんかアホな犬っぽい魅力があります。そういう笑いがある一方でジャンレノが容赦ない悪党だからこそ緩急がある。

もちろん最後はハッピーエンドなんだけど、かなりのピンチになった時のサイラスの行動だったり、さらにそれを打開する時のチームの貢献(阿吽の呼吸でやるのがいい)ヒロインの結論が良かった。タイトルのLiftを捩って「乗るか？」っていうセリフあるのも好き。あと後日談でもすごく感動的＆スカッとさせてくれるのでそっちもお楽しみに。

とても魅力的なチームだったので「レッドノーティス」みたいに続編企画立ち上がってくれないかなーと密かに思ってる。メンバーも国際色豊かだし盗みの舞台としていろんな国を見てみたい。見応えあるクライムアクションを求めてる人におすすめ。ケヴィンハートでもっとコミカルな作品だと勘違いしちゃうそうで(笑)

ネトフリにて吹き替え版視聴
Netflixオリジナル作品として1/12より独占配信中です。