【Amazon】ナックルガール / 韓国のウェブ漫画を三吉彩花主演で実写化。犯罪組織に拉致された妹を救うため、女性ボクサーが仲間と共に命懸けの戦いに挑む。ハイテンションな過激アクションで見せる日韓合作映画。

三吉彩花主演。日本ではピッコマなどで読める韓国のウェブ漫画を日韓合作で実写化したアクション映画。犯罪組織に妹を拉致されてしまったボクサーが彼女を救うために過酷な戦いに挑む。、「ポイントブランク 標的にされた男」「リセット 決死のカウントダウン」のチャン監督がメガホンを取る。
愛想がいいとはいえないが弛まぬ努力と実力で活躍中のボクサー・蘭。突然妹が失踪し、炎上した車の中で遺体が見つかったという報告を受け悲しみに暮れる。しかし体の特徴からどう考えても別人の遺体であり、持っていた名刺から怪しいクラブの影を感じ取ったランは単身乗り込むもそこを運営する犯罪組織によって酷い目にあってしまう。協力者によって一命を取り留めた彼女は、グローブをナックルに変え組織との対決を決意。まだ妹が生きていると信じて……。
前田公輝、細田佳央太、伊藤英明、近藤芳正、神保悟志、窪塚洋介ら共演。
あらすじ
ボクサーの橘蘭(三吉彩花)のもとへ、唯一の家族である妹の柚希が失踪したと警察から連絡が入る。ある事件と、その背後に見え隠れする犯罪組織の存在に気づいた彼女はグローブを外し、ナックルをこぶしにはめ、妹を救うために裏社会へと単独で乗り込んでいく。(シネマ・トゥデイより)


1日6時間のトレーニングで挑んだ、っていうニュース記事が出ていましたが、その効果を実感させる「強い女性主人公」としてめちゃくちゃかっこよかったです。散々書いている通り僕が個人的にそういうジャンルが好きなのもありますが、変に強すぎず、実力の差・体格の差をメリケンをはめることでなんとか立ち向かっていくっていう精神的な強さを感じさせるんですよね。

真面目にボクサーとしてやってきた彼女が暴力として拳を、しかも武器をはめる=凶器としてっていうのは色々葛藤があると思うんですが、それを吹き飛ばすくらいに妹を救うんだっていう意志ね。迷惑かけないように一人でもやるんだって乗り込んでくのがすごいわ、無謀だけど。ちなみにすぐわかることなので書いちゃいますけどちゃんと妹は生きています。とある理由によって拉致られているし、殺すのは向こうにとってもまずい。だから奪い返せば勝ちなんですが、相手が強すぎる。

協力者は主に二人で、メカニックとしても活躍する成瀬(細田佳央太)と、元彼の瞬(前田公輝)。相手が闇の存在だからネットワークとかそういう方面でも情報得なきゃいけなくてそこはちょっとスパイもの的な面白さがありますし、瞬に関しては主人公に次いでアクションシーンがありましたね。ラブシーンとかはなかったですが信頼しあってる仲間ってのがバンバン伝わってきて、一度やられた後の修行パートでも良きトレーナーとして、決戦へ向けての期待値がどんどん上がってきた。ロッキーシリーズかな、てくらいガチの鍛え方してて見入っちゃった。

あと警察側。日本も韓国も悪徳警官はよく出てきますが、この作品でも例によって普通に組織に通じてる。まあそれがあるから妹の遺体がすり替わっててもバレないわけですが。こういう役よくやる俳優さんなので似合いすて笑いましたが、いいように利用されて最後は……。でも良心としてちゃんと不正をただそう、真実を見つけようって動く方も出てくるのでそこは良かった。警察も捨てたもんじゃないって思わせてくれないとね。

なんといっても一番のウリはアクションなんですが、ギュッと寄ってドカン、みたいな迫力あるカメラワークも工夫されてて想像以上に見応えありましたし、すでに触れた通り三好さんが頑張っててかなり本格的なんですよね。ムキムキっていうよりかは無駄なものがないボクサー体型の、女の子が巨体の男と対峙する。当然パワーの部分でかなり劣ってて、一筋縄じゃ行かない。でもその違いを活かした戦い方と、決意のナックル、そして気持ちで食らいついてくる。見てるこっちも気づいたら拳を握って応援してました。痛めつけられたりして結構きつい映像もあるのであらかじめご注意を。終盤で仲間とかやられちゃうし、敵同士のいざこざで普通に殺人とかすごいから。まあ16+なのでそこまでではないけどね。
乱戦シーンとかももちろんありますが、大きくて長めのアクションとしては巨体の男(1回目、リベンジ)と、ラスボスの伊藤英明が一番インパクトありまして、予告で期待してる通りの本格バトルが堪能できます。すごかった。

そしてラスボスとなる伊藤英明のサイコパス感ね。特に「悪の教典」での演技がとても印象的ですが、こういう役ほんと似合っちゃうんだよな。詳しくは説明されませんが、学歴あったり知力で幹部になってる他の面々と違ってこの男は肉体的な強さも含めて今の地位にのしあがってるので、ちゃんと主人公の最後の壁として立ちはだかってくれますし、それを持ってきちんとスカッと追われるのは良かったです。


題材が題材だけに中途半端に終わるのも覚悟してましたが、綺麗にハッピーエンドになってるのでご安心を。110分ですが、仮にドラマシリーズとかにしても僕は最優先で見てただろうな、ってほどハマりました。敵同士の話とか、成瀬の過去、あとはもっと幹部との戦いとかで膨らませそうだもんね。

そうそう、父親がマジでクソな反面ボクシングジムの人がほんといい人で、事情を聞かずに差し入れだけ持ってきてくれたりジーンときちゃった。また戻って来れてほんとよかったです。

非常に素直なストーリー展開で、妹を取り戻すというシンプルだけど熱い目標、組織との戦い。負けた相手へのリベンジ、ラスボスとのバトルってつぼを心得た内容で最後まで一気に駆け抜けていきました。怪しげなクラブの雰囲気も好き。
アクション映画好きのお眼鏡にも叶うクオリティ、オススメです。


アマプラにて視聴。
オリジナル作品なので、Amazonプライムビデオにて独占配信中。会員は見放題です。

動画はこちら
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