【Disney+】ドリームダンク / 同級生に馬鹿にされ、11週間でダンクシュートを打てるようになると宣言したチャン。スマホ販売員や友人の手助けによってトレーニングの日々が始まる。「努力は必ず実ををむすぶ」だけじゃない、スポ根青春ドラマ。

ディズニー+配信映画。パッとしない男子高校生が、バスケの「ダンクシュート」を成功させると賭けをして奮闘する物語。主演はブルーム・リー。監督はジンギ・シャオ。


ベン・ウォン、マーディ・マ、デクスター・ダーデンら共演。
あらすじ
マーチングバンドに入っているチャンはバスケが大好きだなのだが、レギュラー入りできるほどの身長がなく、スター選手たちには馬鹿にされる状況。転校生クリスティに一目惚れし、彼女までもを取られたくないと思った彼は11週間というタイムリミットで「ダンクシュートを成功させる」という賭けを提案。偶然見つけたバスケの動画をもとに、普段はスマホ販売員をしているディアンドレに師匠になってもらい特訓の日々がスタートする。しかもその様子はYoutubeにアップされ、面白おかしく茶化されるもだんだんと上達していく姿にファンが増えていく。

※英語のものしか見つかりませんでした。


必死に練習した主人公が見事成功してハッピーエンド。それか失敗はするけど努力した日々は仲間は消えない。頑張れたっていう経験が大事だよっていうシンプルなスポーツ根性ドラマでも十分感動できたと思うんですが、先にネタバレしちゃうとこの映画は運命の1発勝負の時点でまだ半分なのです。むしろそこからがドラマとして熱かった。

予告動画でも「成功者っぽい服装」「テレビに出ている姿」「丸坊主のマット」が出てるので成功したかどうか、ってのはわざわざ言うまでもないんですが、そこにちょっと秘密があったり。この手のジャンルでお馴染みの【人気者になって性格が悪くなる】っていう流れになってしまいましてね。てかそもそも躊躇せずにバリカン使い出してさすがに引いたよ。

あんまり深掘りされなかったですが、マットの弟や両親とのやりとりを見るに小さい頃はすごく仲良かったみたいだし。それが方やバスケのスター選手で仲間もたくさん。方やオタク友達とつるみ、進級してイメチェンしようと頑張って空回りって落差がね。人種のことは抜きにしても、経済格差も相当ありそう。パーティ開ける家と、夜間も必死に働く母親。
そういう鬱憤がたまってて、クリスティまで奪われてたまるか!って気持ちも分からなくはないんだけどやりすぎて引いちゃうし。しかもとある秘密がね……。何のために学校に忍び込んだのかすぐには気がつかなたったのですが、途中から察して心底みそこなった。

ここまで相当努力してたし、みんなそれを評価してくれたと思うんですよね。同級生の中にはやっぱりダメだったなって笑う人もいたかもしれないけど、頑張ったこと自体は認めなきゃ。マットだって最初からの天才ってわけじゃなくて必死に練習してるから今があるんだろうし、バスケ好き同士また親交を深められる。実際のところ終盤の試合のシーンではそういう雰囲気があって、瞬間的な「うざいやつ度」で言えばマットはチャンよりもマシに見えましたね。いわゆる陽キャと陰キャ。
ちなみに賭けの「高額ポケモンカード」が出てきて時代を感じました。

ヒロインのクリスティは劇中ではっきりと「私は賭けの商品じゃない」ってセリフ言わせてるのも好きでしたし、マットに靡かずにチャンを応援してくれてたのが好印象。だからこそ無事に相思相愛になった後に大事にしてない彼が余計嫌なやつに見えたんだよなー。彼女の音楽の才能がある設定で、ドラムとかちょいちょい見せ場がありました。

最初から最後まで完璧善人だったのはさっき触れたディアンドレと親友のボウ。この二人がいなかったら正直途中で諦めちゃってたと思うよ。特にボウが動画編集してバズらせるっていう交換条件出さなきゃ教えてくれなかったわけだし、ずーっと付き添ってくれた。こういう友達は何よりも得難いと思っててちょっと泣きそうだった。それがあんな裏切って(2回目)病院ボランティアで再会してすぐ許してくれたの偉すぎる。
ディアンドレは思ってたより面白度抑えめで、いろんな意味で良き助言者で大人だった。チャンの母親とのやりとりも好き。彼が一度は失敗してもそれを見捨てずに、成長を信じてくれた。チャンの頑張りももちろんグッと来るんだけど、この映画は周りの人たちの優しさに胸打たれれるシーンが多々ありましたね。

映画後半戦は割と予想した通りの展開で、一応名誉挽回としては良かったんじゃないかな。ああいう形でラストを占めるのも「うおおおお!」ってなって終われたし(この書き方だとバレちゃいますね)チャンが一皮も二皮も剥けて成長する物語、おすすめです。


Disney+で吹き替え版で視聴。
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