娘ミニーを誘拐され、犯人はつかまるもいぜんとして彼女の行方は不明。傷心の刑事ダニーは匿名通報をもとに銀行強盗を阻止に向かうが、ぬスマ荒れると予告された貸金庫を調べると、そこにはミニーの写真と「レヴ・デルレーンを見つけろ」という書き込みが。反抗グループに攻撃されボロボロになりながらも怪しげな男を追うダニーだが、なんと彼は刑事たちまでを味方につけていた。
アリシー・ブラガ、J・D・パルド、ハラ・フィンリー、ジェフ・フェイヒー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ウィリアム・フィクナーら共演。
あらすじ
刑事のダニー・ローク(ベン・アフレック)の一人娘ミニーの行方がわからなくなり、彼は心身のバランスを崩していた。そんな折、銀行強盗を予告する匿名の通報が入り、銀行の外にいた怪しげな男(ウィリアム・フィクトナー)を見つけたダニーは、犯人より前に貸金庫を開ける。中には行方不明のミニーの写真が入っており、そこには「レヴ・デルレーンを見つけろ」と書いてあった。その後ダニーは、二人の警官と共に男を追って屋上へとたどりつく。(シネマ・トゥデイより)
正直「どこまでネタバレしていいのやら」っていう感じなのですが、予告動画でも「脳をハッキング」って単語が出てきたり、ありえない映像が出てくるので察してもらえる通り【幻覚を見せる者】が登場するのです。ということは、どこまでが現実でどこまでが嘘なのかわからないという、サスペンスとしてはすごく見応えあるつくりになっていて、目が話せませんでした。
その映像自体や設定的に、僕以外の人も「インセプション」のことを思い出してしまうはず。最初こそ『ささやきとかで相手をコントロールする』だったのが完全に自分の思い通りの映像を同時に多人数に見せてるので、かなり強力。あっちが「夢」っていう説得力があったのに比べると完全に【超能力】なので、途中からそこは割り切って見ていました。
構図としては上記あらすじでいう【男】(ウィリアム・フィクナー)との戦いがメインであり、いちおう仲間になるヒロインも能力者であるもののやつの方が上手。頑張って対抗しようとしても彼の思い描くとおりに見えてしまうし、ダニーは彼から電話をうけただけであやうく殺してしまいそうになります。何を信じたらいいかもわからないし、コントロールが効かないってのが辛い。
超能力の師匠の人に会いに行ったり、情報をえるために地下にこもる風変わりな男(いわゆるプレッパーズ)を頼ったりと仲間も出てきますが、【組織(ディビジョン)】という存在が明らかになって、不利な状態はずっと続きます。この逃走劇(?)もつぎからつぎへ舞台が変わるから飽きさせないし、新情報のオンパレードでだんだんと全貌が見えてくる感じが小気味良かった。
そして2/3がすぎるころ、さらに衝撃の事実が。そこからの二転三転はさらに引き込まれました。ネタバレできないから使ってないのだろうけど、正直前述の非現実的な映像で見せるよりよっぽどインパクトあります。そこまでのすべてが別の姿に見えてくるマジック。ほんとうに何を信じればいいのか……。
予告に写っているおもちゃのドミノや、単に催眠という意味の"Hypnotic"なのにどうして邦題はドミノなのか。そういう意味だったのか!とすべてが繋がり、さらに主人公チームの反撃(?)タイム。いやーどこまでも振り回して、楽しませてもらいました。
ちなみにハッピーエンドではあるものの、エンドクレジットの途中で……。見なかったことにしよう。この辺もインセプションオマージュっぽいw
映像もなかなかですが、ストーリーのアイディア勝負、実写だからこそ魅せられる「騙し騙されワールド」を堪能しましたし、90前後とすごくテンポよく進んでくのでサクッと見られて良かったです。
なるべく余計な情報を得ずに見て欲しいと思います。
Netflixにて吹き替え版で視聴。
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