ドルフ・ラングレンやエリック・ロバーツも出演したほか、犬の声で有名人が担当。
妻を失った悲しみも癒えぬまま発明に没頭するロバートは、一生懸命な愛娘ジェナのことも気にかけてやれずにいた。ペット用品を開発する会社の社員たちが住む住宅街に引っ越してきた彼ら、当然同僚たちも含め皆可愛いペットがいてわんちゃん同士での交流も始まる。クリスマスの時期になり会社丸ごとスキー旅行に行くことになり、たった一人のシッターだけで住宅街は手薄に。そんな時に間抜けな強盗のターゲットになってしまい……。
英語版わんちゃんの声としてジェリー・オコンネル、ジェニファー・ラブ・ヒューイット、ロブ・シュナイダー、ダニー・トレホら担当。
あらすじ
留守番中のお茶目な犬たちがマヌケな泥棒軍団を退治するファミリーコメディ。ペット関連商品の発明家・ロバート一家と暮らすボーダーコリーのチャーリー。主人たちが旅行に出掛け、チャーリーが留守番をする家に発明品を盗もうとする泥棒が忍び込み…。(レンタルDVD紹介ページより)
英語の予告編しかありませんでした。
原題がPups Aloneなのでほんと子犬アローン、邦題が勝手につけたわけではなく最初からもう「ホームアローン」オマージュとして作られています。この時点でどんな話なのか100人中100人が浮かぶと思うんですが、その期待を裏切らない素直なストーリー展開でした。
ただ、最初に触れた通り声の出演がなかなかに豪華ではあるんですが、その分「もしかしていわゆるテレビ映画ってやつかな?」とは思うくらい、スケールは割と小さめなので本家をイメージしちゃうと多少は見劣るかもしれません。
そして面白いなと思ったのは紙芝居というかアニメで状況説明するシーンが結構あったところ。得意に序盤は1/3くらいがそれだったので予算の削減が上手い。ジェナが学校に出かけて、次のシーンにはきたく。義父を含めたロバート親子、会社の同僚、泥棒、配達員くらいで「住宅街」「旅行先」だけで展開していきます。いさぎよい(笑)
犬たちは多数出てくるものの、あんまりガッツリと関係性は描かれず、チャーリーとヒロイン犬のギジェットがいい感じになったり、古くからのボス的な存在のベニーが我が物顔で立ち塞がったりという要素はあるんですが、実際泥棒と戦う上で個性を生かして協力プレイとかまではいかなかった。助けてくれたけどね。
どちらかというとベニーと悪役のビクター(ドルフラングレン)との絆の方が扱いが大きかったですね。辛かった時期を知ってるし、唯一の信頼できる相手という感じ。どんな人物でもペット会社に勤めるくらいだから、みんな基本的には動物大好き。
ビクターがロバートの邪魔をしようと手下に指示する、けど手下がアホすぎて空回りという構図がずっと続いてて、「ですよねー」っていう失敗を予想通りにしてくれるからいちいち面白いし、頭を使わずに笑えるところがいい。メインとなる主人公の家にくる前も悪事を働いてるから全く同情はできないけど、痛そうだったり臭そうだったり(オナラ攻撃)散々な目にあってそこは本家ホームアローン同様のスカッとポイント。
発明家のお宅ということで色々とメカが出てくるところも見どころ。個人的にラップぐるぐるマシーンは笑った。
もちろんビクター本人も結構酷めにあってて、ワンちゃんシャンプーシステムとかは「自分から罠にかかりにいってる」感はあるもののドルフラングレンの演技に拍手。この俳優さんこの巨体で秀才でもあるんですが、今回メガネキャラだったのでこんな感じで勉強してたのかな?とか考えたりしました。ちなみに大塚明夫さんが吹き替え担当してるのでイメージ通りです。
メインのお話以外にも「妻(母)との別れ」からの立ち直り、父と娘の間の溝が修復するストーリーが展開されてて、そこもちょっと感動要素。とはいえろくに食事の用意もせずに発明に没頭してたり、義父との関係性の悪化などロバートがダメ男で、対照的にジェナが大人なのでかなり可哀想で、やっと目の前の宝に気づけたか(やれやれ)って感じでした。ヒロインが惹かれる要素あったか?みたいな感じで(笑)改心するまではあんまり好きになれなかった。
「犬はみんな配達員が嫌い」と思ってるのか、それ関連でもお笑い描写が多々ありました。日本だと配達員が一方的に怖がるのは想像できるのですが、嫌いなのかな?おじいちゃんに手紙を出すんだ、って考えてるのは微笑ましいけど。
犬が人語で考え、犬同士で会話するものの人間には伝わらないタイプの普通の動物映画なんで、最終的に「発明品」がエモいシーンで活用できたところも良かった。こういうふうに考えてたり話しかけてくれたら嬉しいな。
家族でサクッとみられるタイプの作品ですが、ワンちゃんがたっぷり出るし、可愛いしなので人を選ばずにおすすめできる映画でした。
アマプラで視聴
24年5月現在Amazonプライム会員は見放題対象です。
吹き替え版
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どうやらDVDは発売されておらず、レンタルのみのようです。
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