x-menシリーズの看板キャラだたウルヴァリンでヒュージャックマンが復帰し、2大ヒーロー共演で大暴れ。R15指定。
恋人の命を救ったデッドプールことウェイドはアベンジャーズ加入を懇願するも撃沈。ヒーロー家業はやめて中古車販売業に勤しんでいた。ヴァネッサとは別れてしまったものの、友人たちに囲まれて誕生日会をつつましくすごく最中、突如TVAがあらわれ拉致されてしまう。そこでパラドックスという男から時間軸や世界を揺るがす真実を告げられ、ウェイドはマルチバースを旅してウルヴァリンを連れてこようとやっきになるが……。
サプライズ、カメオ出演のオンパレード。でもきっちり「ふざけたヒーローが世界を救う」の王道で見せてくれる、バディヒーローエンタメ。
あらすじ
無責任で破天荒なヒーロー、デッドプール(ライアン・レイノルズ)は世界の命運を懸けたあるミッションに挑むことになる。彼はそのミッションの鍵を握るウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)に助けを求めるが、ウルヴァリンはある理由により戦いから遠ざかっていた。(シネマトゥデイより)
※冒頭で触れた通り下品なジョーク、グロ描写などが多少含まれるのであらかじめご理解の上お楽しみください。
いやーすごかった。これ劇中でネタにしてることをどれだけ知ってるかにもよると思いますが、エンタメ系作品に関していえば今年見た映画で文句なしの個人的ナンバーワンです。デップーは2作品とも4K Blu-rayソフト買ってるくらいなのでそもそも期待値が高かった上に、満をじしてのMCU参戦でしたからね。
かなり雑な説明をすると、同じマーベルコミック原作の実写映画ですが、20世紀FOX社がX-menとかファンタスティック4とかを映画化していて、デッドプールもそのシリーズのひとつでした。そこと別ラインで、アイアンマンやキャプテン・アメリカといったキャラをだしてアベンジャーズの戦いを複数の作品で描いていくMCUってのがあって今現在はディズニーが作っています。
そのディズニーがFOXを買収したことで、権利の枠を気にせずにこの二つのシリーズを合流させることができるようになって、アベンジャーズとX-men共闘!?みたいな期待が高まっているわけです。この作品は本当にウルヴァリンがMCUの世界観にきちゃった。
※厳密にいうとドクター・ストレンジとかMs.マーベルとかですでにX-men要素はたくさん出てるけどね
映画の最初に出てくるFOXのロゴ(サーチライトで照らされてるやつ)が見るも無惨な形になっていたり、「聞けフォックス、オレはディズニーへ行く」ってセリフがあったりとそのことをいじりまくるし、過去に実写化されたあんなキャラこんなキャラがカメオ出演。他にも【企画されていたののにずっっと実現しなかったヒーロー】が出てきたのもエモい。訛りがあるので『ミニオンに演技指導うけたの?』なんて言われてましたけどね。
アメコミ原作映画に触れてきたかどうか、元ネタをどれだけ知ってるかで左右されちゃうのはもちろんあるのですが、基本的にはギャグマシマシなので仮に知らなくても大丈夫だと思います。
よくアベンジャーズで「作品を楽しむのはこれだけ見てね」ってファンのまとめが作られたりしますが、今回それやろうとしたらとんでも無い量になっちゃう。
最終的に相棒になるウルヴァリンに会うまで、さまざまな変異体(並行宇宙のいろんなタイプ)を勧誘するんですが、それこそ原作コミックオマージュだったり僕も全部完璧にはわかりませんでした。ちなみにDCコミックの実写映画でお馴染みのあの人まで出てきて笑ったよ。
そういうファンサービス的な要素を抜きにしても、『落ちぶれてしまったヒーロー』が似た境遇の友を得て、ふたたび奮い立って世界のために戦う、胸があつくなる王道モノで展開していくのでそこも良かった。かなり茶化しまくってるけどウェイドは本当にアベンジャーズになりたかったんだろうし、ローガンも悲しみを抱え続けていた。
お互いヒーリングファクター持ち(回復する)からこそ全力で戦っても平気っていうのがなんかカウンセリングみたいなんだよねw 怒りを吐き出してほんとうの自分と向き合う的な。共闘もいいけど、デップーとウルヴァリンの戦いもかなり見応えあった(予告で使ってるからネタバレじゃ無いはず)
悪役としてはTVAの中にいるパラドックスと、ウェイド&ローガンが送られた先にいるとあるヴィラン。この人物は能力もキャラが強烈だった。
多数の敵と戦うシーンが多かったのも、主人公たちの強さが感じられて良かったなぁ。冒頭のダンスシーン、あれを武器にしてるっていうのも衝撃ですけどね。ゲストヒーローにも見せ場があったし、格を落とさずに描いてくれて良かった(毒舌キャラ1名をのぞく)
※基本的に声優さんを当時のまま呼んでるのも敬意持ってて好き。
個人的にストレンジがよく使う魔法のワープでどこにいくのか、ってのは過度に期待しちゃった部分もありますが(汗)、終盤にかけての展開はヒーローとしてのかっこよさとギャグをうまく合わせててかなり好み。何度も書いてる通り自己犠牲ってのはあんまり好きじゃ無いんですが、結果として犠牲にならないならオッケー。すごいハッピーエンドなので、そこはご安心を。
ほんとローガンに「黙れ」って言われるところ以外は基本的にずっとしゃべってるし、ふざけっぱなしだし。相変わらずのデップー節が炸裂してましたが、そこに「理想の自分になりたい」ってもがいてる部分だったり、「仲間のためにできることはやる」って頑張りだったりウェイドたちの人間的な魅力もしっかり描かれてて、ちゃんとヒーロー映画としてめちゃくちゃ面白かったです。
わざわざ元ネタ復習する必要はないと思いますが、20世紀フォックスをいじりながらも過去の映画への賞賛してると思うので、好きだった方へもおすすめ。エンドクレジット映像は泣けるぜ。
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これのために入って、配信初日に吹き替え版で見ました。
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