スーパーマリオ 魔界帝国の女神 / 1993年制作。地下帝国に迷い込んだマリオとルイージは世界を混沌に陥れるクッパの策略を止めるため大冒険。大人気ゲームをオリジナル設定で大胆アレンジし実写化たアドベンチャー作品。

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CGアニメ映画の大ヒットも記憶に新しい、人気ゲーム「マリオ」を元に制作された1993年のアドベンチャー作品。ボブ・ホスキンス、ジョン・レグイザモ、デニス・ホッパーら出演。原作ではあるものの、人間世界と恐竜世界との対立や地下の帝国など独自の要素がまんさい。
6500万年前巨大隕石によって人間世界と恐竜世界は二つに引き裂かれたが、ブルックリンの地下では恐竜たちが独自の進化を遂げてひそかにくらしていた。そこに君臨するクッパは、とある計画のために人間世界でそだった女性デイジーを誘拐。配管工の義兄弟マリオとルイージたちは彼女を追って地下へ迷い込む。そこでは想像をこえる冒険が待ち構えていた。
あらすじ
6500万年前、現在のニューヨーク・ブルックリンの地に巨大隕石が落下し、恐竜世界と人間世界は2つに引き裂かれた。だが、絶滅したと思われていた恐竜はひそかに進化し、地下に独自の世界を作り上げていた。ブルックリンで配管工事を請け負うマリオとルイージの兄弟はある時、下水路で化石発掘を行う調査チームのリーダーであるデイジーと知り合う。しかし、デイジーが謎の男にさらわれてしまい、彼女の後を追ったマリオたちは、巨大な地下空間に広がる恐竜人の帝国にたどり着く。(映画.comより)


いやー噂には聞いていたけどすごい映画でしたね。これはマリオ原作って言われたら怒っちゃう人も出てきそう。ヒゲの兄と弟、配管工っていう部分はたしかにマリオブラザーズなんですけど、人間世界とは別に「恐竜世界」があってそこで恐竜は独自に進化を遂げていたっていうのがね。そこの悪者がクッパという。
だからそういうちょっとした設定、名前を借りた別のSFアドベンチャー作品だと思って視聴すると結構ハラハラドキドキ、世界のピンチをおっさんが救う。恋人も救出するっていう王道だし。「こういう映画あったよなー」って懐かしい気持ちにもなりました。午後のロードショーや深夜系、あるいはネット経由でツッコミ入れながらみたらより楽しい感じ。
実際に「これはこれで」って評価でCGアニメきっかけでこの作品も視聴者がどっと増えたらしいです。僕も含めてね(笑)4Kレストア版が公開されたり、WOWOWで放送されたり。

サイバーパンク、まではいかないけど。そこかしこにきのこがあって、恐竜だからか食べ物がトカゲとか(うろ覚え)、さらにはジャンプ力スーツやゴテゴテしたパトカーなど近未来感、別の世界に迷い込んでしまった感はかなりありましたし次は何がくるんだろって面白かった。「逆進化銃」なる武器によって退化させられてしまうんですが、自分の部下を恐竜に戻して従順な配下にしてしまうのは恐ろしかった。人間も一人だけ犠牲者になってチンパンジーになってました(笑)

その恐竜化した「グンバ」と言う存在がめちゃくちゃシュールで。そもそも英語版でクリボーらしいんですけど肩幅がでっかい屈強な男が頭だけちょこんと恐竜の顔が乗っているシュールな映像で、劇中の設定曰く「脳みそが小さい」とのこと。リズムに合わせて踊らせたらずっと踊ってるし、ちょっと間抜けっていう可哀想なキャラたち。こいつらがどんくさいおかげでマリオたちが色々と活躍できたのもあるんですけどね。クッパチーム弱過ぎ。
ヨッシー(恐竜そのもの)や、幽閉されているデイジーの世話をしてくれたグンバだけハーモニカをつけていて「善人」ぽかったのも好きでした。

人間の姿をした敵キャラも出てきますが、これまた間抜けなパターンなのでドタバタ的な面白さがありますし、上記予告編でもその片鱗が見えてますが吹き替えが千葉繁さんなのでアドリブとかも入ってます。クッパのパートナーの女性もかなりキャラが濃かったな〜マレフィセントとかそう言うタイプ。

いちおう兄弟二人がメインキャラクターですが、囚われるのがデイジー=ルイージといい感じになるのでどっちかといえば弟がメインかも。乗り物操作など、適応力が高かった。「僕はお尻がいたくなるほどテレビゲームをやってるんだよ」ってセリフ笑いました。いまなおシリアスからコメディまでこなすジョン・レグイザモさん。めっちゃ若いしルイージそのものとはほどとおいけど、不思議としっくりきてたのは流石です。

配管工という設定を盛り込みたかったのか、工具を使って打開するシーンもちらほらあってそこもちょっと笑えました。エアコンを操作したり、世界がカオスになってしまう危機を救うのにもプロっぽい道具でなんとかしてたし。いつもカバンを持ってましたね。ちなみにジャケットとか予告動画に出てくる赤と緑のツナギはかなり後半になってから「俺たちにぴったりのがあったぜ」と着替えます。

忘れてはいけないのが「ボム兵」で、嘘だろって言うサイズ感と、思いもよらない伏線回収があるのでぜひ実際に見て欲しい。あまりにもすごくてこれも笑っちゃった。キノコ陣営がなかまとか、申し訳程度にゲーム要素残さなくても……。

きちんとハッピーエンドですがまた一悶着あるかも!?ってところで終わっていて、ヒットしたら2作目もつくろうとしてたみたい。かけたお金の割にヒットしなかったみたいですが、今あえてCGアニメとの違いを楽しむために見るのもありだと思います。


WOWOWで字幕版録画
U-NEXTで吹き替え版で視聴。

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スーパーマリオ 魔界帝国の女神 普及版 [Blu-ray]

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