ジョン・ウィック:コンセクエンス / キアヌ・リーブス主演で送るバイオレンスアクション4作目。掟を破り追われる身のジョンは「主席連合」との決着を決意。ドニー・イェン、真田広之ら新キャラ登場。

銃撃とカンフーの組み合わせ「ガンフー」などを盛り込み、キアヌリーブスが復讐に燃える伝説の殺し屋を演じるバイオレンスアクションシリーズの4作目。掟を破り組織から追われる身となった主人公ジョンがかつての仲間を頼りながら決着をつけようとする。多くの刺客が差し向けられるが、その中には良き友人の姿も。
組織の元で働き伝説となっていた殺し屋ジョン・ウィックは復讐を果たす中で掟を破り「主席連合」から懸賞金をかけられる追われる身分。なんとか包囲網を潜って大阪のかつての友人の元へ。一方で次々と新しい追っ手が現れ、その中にはジョンとも親しいケインも。家族を人質に取られ、友人同士で戦うことになった彼ら。"伯爵"との直接対決を望むのだが……。
ローレンス・フィッシュバーン、ランス・レディック、イアン・マクシェーンらお馴染みのキャストに加え、アクションとしてはメインとなるドニーイェンや真田広之、ビル・スカルスガルド、シャミア・アンダーソンら新キャストも。
あらすじ
伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)は、裏社会のおきてを破りながらも粛清の包囲網を生き延び、全てを支配する組織「主席連合」と決着をつけることを決意する。一方、組織内での勢力拡大をもくろむ高官グラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)は、裏社会の聖域だったニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破。さらにジョンの旧友でもある盲目のケイン(ドニー・イェン)を抱き込み、ジョン狩りを始めようとしていた。(シネマ・トゥデイより)


いやー今回もアクションたっぷりで面白かったですね。ちょっと169分と長いのであれなんですが、次々に舞台を変えていろんなバトルが楽しめました。もちろんジョンも強いんだけど生身の人間の域を超えてないっていうか結構ダメージ食らうしギリギリ感があるのが見応えあります。
4作目の目玉はなんと言っても我らが日本のアクション俳優真田広之さんと、ドニーイェンの参加。序盤は大阪にあるコンチネンタルホテルが舞台になるので真田さんの出番は思ってた以上にあって嬉しかった。

コウジという役柄で、歌手のリナ・サワヤマさん演じるアキラという娘と共にジョンを匿い逃がそうと協力してくれますがここは忍者VSマフィア的な面白さがありまして。弓矢とか刀とか。もちろん「外国が思う日本っぽさ」ではあるもののテンション上がります。しかし敵の切り札として登場するドニーイェンのケインが強すぎた。
アキラもバトルシーンそこそこあって見惚れてたんですが、なんとべいびーわるきゅーれの伊澤彩織さんがスタントダブル(アクションシーンの吹き替え)をやってるそうです。そりゃ強いわけだ。

盲目の殺し屋っていってもアメコミヒーローのデアデビルみたいに耳がめちゃくちゃよくて見えてるのと変わらないってほどじゃないのがリアル。でもセンサー付きブザーとか活用して自分の特性を活かした戦い方してるのはすごかった。実際に静寂の中ではジョンの場所が分かってなかったし、完璧ではない。
ジョン、コウジ、ケインがみんな友達的存在で、だけど主席連合の指示で殺し合わねばならない辛さ。主人公を逃すために真田広之VSドニーイェンが見れて最高でしたね。当時監督のツイッターで自分にもプランがあったけど途中からは演者に任せた、って内容を見た覚えがありますがほんとアクションカッコ良かった。

大阪編を含めジョンは大量の敵を捌くのでめちゃくちゃ大変そうでしたが、途中ヌンチャクを手に入れて使ってたのが面白かった。なんかこうペチペチ、って実際すごく痛いし下手に行動できないから相手からしたら厄介なんだろうけどそのほかの武器と比べて個人的にはシュールに写っちゃったな。ゲームで見るような、撃つと燃え上がる銃弾とかも出てくるのでそういうのに比べると地味で(笑)
それが出てくるバトルの見下ろし視点になってたのも好き。

もう一人キャラが立っているのは追跡者(トラッカー)のミスターノーバディ。獰猛な犬をバディににじり寄ってくる殺し屋なんですが、「玉だ」って男性陣を無力化するのとかワンちゃんがかなりの働きして強い。そしてこれまでシリーズ作品を見てきた人なら100%わかると思うんですが、ジョンが犬を助けて、それによって敵だけど恩義を感じてくれるっていう。「俺の犬を蹴ったな」って敵にトドメを刺すのと、その後のワンちゃんの行動で爆笑しました。

ベルリンでの踊り狂ってるところの滝のインテリアはマトリックスの雨の中のバトルを思い出したり、パリでのバトル中道ゆく車に轢かれたりするのは龍が如くっぽいなとか単純なアクションだけじゃなくていろんなこと考えながら見てました。ほんとバラエティに富んだシチュエーション出てくるし、やられ方が色々。そしてその全てちゃんと「念入りにトドメをさしておく」スタイルなのがジョンらしい。

今回のテーマである「決着」のために、直接対決を申し込むんですが、まず「代理を立てる」だけでも卑怯なのに(これでケインと戦うことになってしまう)、待ち合わせに間に合わないように多めに刺客を出して邪魔するのがありえないですよ。悪役として登場する伯爵というキャラほんと嫌なやつ。だからこそそいつにきちんと【報い】=コンセクエンスを与えられるかどうかっていうのが一番のキモですね。

ネタバレになるので書きませんが、勝負の内容も西部劇っぽいしその展開とラストシーンもすごく良かった。ジョンウィックかっこいい!って気持ちで終われます。最初に触れた通り今作だけで長時間なんですけどね、ぜひシリーズを最初から味わって欲しいと思います。スピードやマトリックと並ぶキアヌの代表作と胸を張って言える作品。

最近とても好きな女優さんのアナデアルマス主演でこの映画のスピンオフ「バレリーナ」も公開予定なのでそっちも楽しみです。キアヌもクレジットされてるし。あとはスピンオフドラマをまだ見てないのでそっちもいずれ。

一応R15だったはずですが殺し屋通しの戦いなのでバイオレンスまみれですし次々にやられていきますので、でそこだけはご注意を。アクションファンは必見の一本。

Netflixにて吹き替え版で視聴。
真田さんは本人吹き替えではなく内田夕夜さんでした。

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ジョン・ウィック:コンセクエンス Blu-ray(特典なし) [Blu-ray]
2/21発売予定です。

動画はこちら
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