シャーロック・ホームズの大追跡 / 香港で出版され、世界累計1000万部のベストセラー児童書シリーズをアニメ化。科学の知識を利用しながら、事件を追う名探偵。凄腕の怪盗の目的。親子の愛に涙する感動ストーリー。

お馴染み名探偵のシャーロックホームズのキャラたちを原案に香港のライ・ホーが執筆している大ヒット児童書シリーズ。実に世界累計1000万部。その中の一つを原作にした劇場アニメ作品。二足歩行の動物たちが暮らす19世紀のロンドンを舞台に、犬のシャーロックが凄腕怪盗との推理勝負を挑む。
シャーロックホームズは助手のワトソンと共に名探偵として有名になっていたが、世間を賑わす怪盗ホワイトストームをなかなか逮捕できずにいた。養護施設の誕生パーティに姿を現すと睨んだ彼らは張り込み、見事に捕まえるが、彼の真の目的を知り複雑な心境に。時は流れ、なんとその彼が脱走。ゴリラ刑事らと共に追うことに。
脱走時のトリックなど科学の知識の解説で子供も勉強になること請け合い、推理ものとしても親子の感動ストーリーとしても高クオリティの、家族で安心して楽しめるアドベンチャー映画。
あらすじ
19 世紀後半 霧の都ロンドン。大金持ちから金品を奪い、貧しい人々に与えるという天下の大泥棒、ホワイトストーム。庶民に愛される大泥棒を刑事のゴリラとフォックス、そして名探偵シャーロック・ホームズは追っていた。ある日、養護施設のケイティの誕生日パーティーに犯人が現れるという 推理で張りこむと、遂にホームズ達はホワイトストームの逮捕に成功した。しかし弱者のヒーローを逮捕したことで、ホームズ達は、逆に民衆から非難を受けてしまった・・・。 4年後、刑務所内のホワイトストームが脱獄したという知らせを受けるホームズ。ホームズは助手のワトソンとともに名推理を働かせ、彼の行く先を追う!(ハピネットHPより)


犬のシャーロックというと「名探偵ホームズ」という名前の人気シリーズがあったので、試聴してる時もその最新作なのかな?って思ってたのですがエンディングテロップで漢字?の子供向け科学雑誌っぽい名前がちらほら出てきてびっくり。よくよく調べたら冒頭で触れた通り香港から出ている児童書というのかライトノベルというのか、とにかく手に取りやすいけど割と本格的というシリーズのようです。続刊50冊をこえ、英語版でも12冊出ているとか。ちなみにこの映画の原作も小学館で前後編で販売されています。映画制作の後にこっちにきたみたい。難しい言葉を欄外で解説してたり、子供が勉強だと思わずに知識を増やせる工夫がされている印象です。

シャーロック・ホームズの大追跡
著/ライ・ホー キャラクター原案/コナン・ドイル 訳/三浦裕子 絵/ユー・ユエンウォン
https://www.shogakukan.co.jp/books/09290658

それは映画本編でも随所に見られていて、特に脱走した際のトリックなんかは可愛らしいイメージ映像を使って科学のしくみをわかりやすく解説してくれましたし、会話シーンでも「花火は特定の物質の反応」だと説明してそれを応用した爆弾で敵を翻弄したりと楽しかった。子供なんか目を輝かせて見ちゃうと思います。のちのち理科で習うような題材を使ってますしね。耳の不快感の話とかは改めて説明されると大人でもなるほどね、って思う人も少なくないかも。

基本的なキャラは原作通りで、なんでもお見通しでちょっとすかしてる感のあるホームズがとてもいいキャラ。だからこそドヤ顔でホワイトストームを逮捕できたのに予想してない結果になったことの落ち込みがすごかった。あれはまあ仕方ないよね。フォローするワトソンが苦労するのはどの実写、アニメでも同じか。養護施設での講演まで押し付けられてて可哀想だった(笑)

その逮捕したホワイトストームはこれまたベタな「父親とは名乗らずに娘を見守る」っていう設定に加えて、「子供たちが貧しさのあまり悪事を働く」ことへの彼なりの解決策っていうのが心にくる。他の犯罪者側も「工業が発展してお役御免になってしまった」という設定があるので、ある意味全員が時代とか貧富の差で苦しんでる。現代にも通じるんですよね。スカーフェイスや、昨今の強盗事件には同情はできないけど、原因は理解できる。物語終盤で結局子供が悪者の下っ端やってるのを見た時の無力感の涙が切なかった。

前半と後半で大きく分かれていて、ホームズの凄さを解説する目的の一番最初の事件と、さらにはホワイトストームの逮捕劇。そこから時間が経っての彼の脱走劇+別の悪者スカーフェイスとの戦い。後半はホームズは主に追う立場が続くのでサブタイトルの「大追跡」もピッタリ。

かなりアクションも見応えある内容で、スキーやったり、車や自転車でのチェイスを繰り広げたり。予告でも使われてるけどゴミ箱の蓋を投げたりとかすごい。ある一場面はかなりダイナミックなアクションやってるんで驚きますが、シャーロックらしくて笑います。戦闘面もなかなか良かったかな。俊敏な怪盗ホワイトフォールと、力任せなスカーフェイスっていうふうに敵も2パターンあるし。

すでに触れたようにストーリーの流れ自体はすごく素直で割と予想しやすいんだけど、親と子の物語っていうのはやっぱりいいものですよね、って実感する。大事にしているがあまり影からそっと支援しようとしてた父。まあその資金源が犯罪なのはダメなんですが、ある意味でホームズとは別の町のヒーローだったからこそ脱獄も共闘もそこまで気にならなかった。むしろずっと応援しちゃう。

子供ももちろんのこと、大人ものめり込んじゃう世界観。家族で安心して、さらには勉強になるのでファミリー向けとして本当に最適です。数年前なの作品なので、もしかしたら過去にも見放題にあったのかもしれませんが、「NEW」のところで見つけて何気なく見たらかなり面白くて得した気分です。

アマプラにて試聴。
23年7月現在Amazonプライム会員は無料対象です。

B08TD16PK1
シャーロック・ホームズの大追跡 [DVD]

動画はこちら
https://amzn.to/44Myye6

4092906587
シャーロック・ホームズの大追跡: シャーロック・ホームズ1


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック