数年ぶりに月食がおきる夜。古くからの友人である男４人と、それぞれのパートナーたちが集まり食事会をひらくことに。パートナーの秘密はあるのかという話題になり、「テーブルにスマホを置き、すべての着信、メッセージを公開する」というゲームを行う流れになってしまう。最初こそただの杞憂など冗談めかしていたメンバーたちだが、少しずつばれてはいけない秘密が明らかになり感情をさらけだしていく。
ベレニス・ベジョ、スザンヌ・クレマン、ステファン・ドゥ・グルート、ヴァンサン・エルバズ、グレゴリー・ガドゥボワ、ドリヤ・ティリエ、ロシュディ・ゼムら共演。
あらすじ
ある特別な夜に、医師の夫妻が友人たちを夕食会に招待する。話が弾む中、彼らは携帯電話をテーブルに置き、届くメッセージや着信を開示するというゲームを開始。それぞれの生活の思わぬ実態が明らかになっていく。(Google検索作品欄より)
※日本語予告が見つけられませんでした。
18個？とか、世界最多リメイクされている映画なので何かしら見たことあるという方もいるかもしれませんが、僕は録画だけして実際に見るのはこのフランス・ベルギー版が初なのでこちらでご紹介させてください。オリジナルは「おとなの事情」で、日本版は冒頭でふれたように「スマホをのぞいたら」という副題つき、韓国版は「完璧な他人」などなど。ちなみにこの映画の英語タイトルは"Nothing To Hide" やましいことなんて何もない、笑えますね。
登場人物が７人(と娘、電話相手)だけですし、ほぼ食事会だけのワンシチュエーションで展開してくので、脚本の力とその主演７人の演技力で勝負している映画。めちゃくちゃ引き込まれて続きが気になったし(最後修復不能なんじゃないの？)、リメイク連発される理由がわかりました。まあここまで酷い秘密は抱えてないけどスマホというプライベートなものを公開するなんて、やっぱりいらぬ諍いのもとだから良くないって改めて思います。
いや、やましいことない人がノリ気になるはわかるけどここまで秘密があってよく挑戦したよな。ポーカーのレイズみたいに、強気になって相手が折れると思ったら売り言葉に買い言葉で全員後にひけなくなった感じか。
予告でもそういうオーラ出てますが、ふくよかな体育教師ベンが一番かわいそうで、バツイチの彼がはじめて新しい恋人をつれてくるかも、ってかいだったのにドタキャン。「そもそも実在してるのか」とかサッカーの試合に呼ばなかったりとかナチュラルに見下してる感があって見てて辛い。
さらに見るからに性格悪そうなマルコと【携帯を交換】したことで女性からの過激なメールもらってることにされちゃうし。
一方でベンの秘密がマルコだと勘違いされて……。理解は広がっているとはいえ「お前らのその反応がすべてだよ」ってセリフがきつい。
そうじゃなくても仲良いがゆえの遠慮のなさなのか、ベン以外も男たち４人は微妙にお互いのこと小馬鹿にしてるふしがあって面白かった。隣の芝生は青い、じゃないですが自分とは違うからこそ羨んで嫉妬したり、逆に勝ち誇ったり。今回のスマホのことがなくてもただ古いってだけで価値観とか生活感とか一致してないんじゃないかな。
普通に考えてこのグループ内での浮気もあるだろうな、と予想してたんですが、それが意外な形で露見するとは。とある着信によって二つの事実が判明して両方からきれてるという。てっきり冒頭で女性が下着を脱ぎ出したことが関係してると思ってたんですが(なんかそういう命令出して面白かってるとか)そっちはそっちで違う話だったという。
予想違いといえば最初女性の胸画像ばかり見ていたヴァンサンが美容整形の医者とわかったり(仕事)、娘との関係性があきらかになったりであえてあげるなら一番善人だったのは意外でしたね。あえていうとこの人がリーダーっぽかった。娘との電話でのやりとりはちょっとグッとくるものがありました。
それ以外がほんとめちゃくちゃ。もう見事にほとんどの電話、メールによって暴露されていくからこっちも全部覚悟してるんですが、それでも易々と超えていく。特に新婚なのにお前よ……。ほんと他人だから笑って見てられますが、絶対に当事者になりたくない……。すごかったのでお楽しみに。
あ、あと最後でひとひねりあってびっくり。だから月食は〜って冒頭の説明があったのかって少し納得。イヤリングとか、写真とかから考えても「そういうこと」なんでしょうけどね、そういう方向とは予想外でした。これオリジナルとか他のリメイクも同じなのかな？？個人的には悪くないと思います。
オリジナルや他のリメイク作品を見たことある人もない人もおすすめ。
僕もどんどん違うバージョンを見ていきたいと思います。
Netflixにて吹き替え版で視聴。
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