共演は柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香のほか、神木隆之介も出演。お化けの役には釘宮理恵、杉田智和、下野紘、大塚明夫、田中泯と声の出演も豪華。
あらすじ
ある学校では、夜中に子供たちの枕元に現れる、白い布をかぶったおばけのうわさで持ちきりだった。どうしても実現したい夢がある一樹(城桧吏)たちは、どんな願いもかなえてくれるという「おばけずかん」を探す。一樹と臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)たちは、あやしい店主(神木隆之介)が営む古書店で図鑑を手に入れるが、店から外に出るとそこは別世界になっていた。(シネマトゥデイより)
これのすぐ後にゴジラマイナスワンでオスカーをとる山崎貴さんの作品なんで、映像に関するクオリティはもはや言うまでもないってレベル。こどもってこういう妖怪とかモンスターって大好き(大人も大好き)ですが、それが本当にそこにいるみたいに動いてる姿は圧巻。さらに家の間取りがかわったり、雲梯がうごいたりという、「現実世界のものが改変する」って描写も多々あるんですが、そこの違和感もすくなくてそっちもすごかったですね。
それこそ監督デビュー作のタイトルが「ジュブナイル」でしたが、この作品も『少年たちの一夏の冒険』って意味ではめちゃくちゃ王道のジュブナイル映画で、なんだか懐かしい気持ちになりました。同世代の子供達はもちろんのこと、誰もが楽しめる作品だと思います。
一つネタバレしてしまうと、ヒロインのミナトは死んでいるわけではないのでご安心を。ただ3人とも彼女に関する強い願いがあって、その強さを見込まれて今回のミッションが与えられている。特に一番スポットの当たるイツキは恋愛感情も含んでるのでなおさら。
3人とも友達だけどそれで揉めない反面、ミナトが別の男子を褒めたら露骨にジェラシーしてて笑ってしまいました。ほほえましい。とある妖怪のせいで気持ちがバレちゃうし、物語終盤にはなんと……。
その妖怪に関してはタイムリミットもあるおかげでめちゃくちゃテンポ良く、タイプの違うものがバンバン出てきて飽きない作りだったし、「一旦木綿」という誰もがしるものから、「目がたくさん」ってビジュアルでわかりやすい敵も。ちゃんと日常パートが伏線になっててそれぞれの対処法を編み出してくのもチームワークが深まって行くのと共に面白かった。ガッキー扮する先生があんまり頼りにならないっていうのもちょうど良いバランスだった。おバカ男子3人と、お姉さんタイプのミナトってのもいいし。
なんとかなりそうに見せかけて、いわゆるラスボスがあまりにも強くて一回絶望的になるというのも映画として良かったし、文字通りそこに至るまでの集大成なバトルもすごく見応えある。一度捕まえた「妖怪は願いをひとつ叶える」を最後までうまーく活用しててて面白かったなー。アクションもいいし。
全てが終わった後の日常パートも、きちんと「冒険を経た変化」が先生にまで現れててベタだけどグッときちゃった。こういうのでいいんだよこういうので。113分あるけど次々に展開するから長さを感じさせないし、見てるこっちも一緒になって大冒険してる気持ちにさせてもらえた。
原作がシリーズものってことで、やろうと思えば別の場所での続編とかできそうだし「学校の怪談」シリーズみたいに定期的にやってほしくもある。監督は忙しすぎて無理か?
世界に認められたVFXと、王道ジュブナイル、おすすめです。
WOWOWで録画、U-NEXTにて視聴。

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