父親の農業を手伝うかたわら、市場で店をもつコール。仕事仲間のために花屋の店番を変わっているときに客のセイディとちょっとした言い合いになるが、同時に二人は惹かれあっておりデートをすることに。その日ずっと共に過ごして別れたが大事な吸入器を忘れてしまうコール。紛失防止装置で場所を調べると異国ロンドン。サプライズで彼女に会いに行くが、何者かに拉致され殺されそうになる。実はセイディはCIAのエージェントであり、年齢性別不詳のためにコールこそが本物だと勘違いされてしまうのだった。巻き込まれる形で大冒険がスタートするが……。
エイドリアン・ブロディ、 マイク・モー、ティム・ブレイク・ネルソン、ムスタファ・シャキールら共演したほか、ハリウッドスターがカメオ出演。
あらすじ
実直なコール（クリス・エヴァンス）は謎めいたセイディ（アナ・デ・アルマス）と出会い、たちまち恋に落ちる。ところが彼女はCIAのエージェントであることが判明。2回目のデートすら決まらないうちに、コールとセイディは世界を救うための国際ミッションに放り込まれることに。(youutbe予告動画概要欄より)
他の映画の影響によってほんのちょっと「お間抜けに見えて実はコールもすごい人っっていうパターン」を期待しちゃったんですが、結論から言うとそういうのはありません。ネタバレすみません。予告動画の「お前何者だ」を深読みしてがっかりしないように先にお伝えしておきます。
とはいえ「愛する人のためならなんだってやる」って意味ではかなりカッコよくて、さすがキャプテン・アメリカやった男だよなって思いましたし、ダメダメっていいながらいい体してるからちょっと説得力少ないまである(笑)
いつまでもアベンジャーズとか言わない方が役者にとってはいいのかもしれませんが、どう考えてもそれを意識したカメオ出演があるので仕方ない。わざわざキャップに馴染みある二人、さらに白石充、濱野大輝さんが吹き替えてるのはサービス精神良すぎるのよ。もちろん主役コールの担当はいつも通り中村悠一さんですしね。
映画で一番の主役、というかアクション担当しているのはアナ・デ・アルマスで僕がよく書いている「かっこい女性の活躍」としてこれでもかって感じでとても良かった。終始敵を圧倒してるし、ある意味で足を引っ張ってるコールと夫婦漫才みたいなことしながら何度も修羅場をくぐっていくし、ラストバトルのドレス姿もすごく素敵でした。常に片脚が出ててセクシー要素もある。
007の出番もちょっとだけで、もっと見たいと思ってたのでこの映画で堪能できました。
メインとなる敵キャラクターは昆虫を使う男で、序盤の拷問シーンなど若干目を背けたくなる描写がありましたが(虫苦手なので)、基本的に手下とか賞金稼ぎが襲ってきたりしますし、直接対決も例によってドンパチなのでホッとしました。前述の通りかなりアクションシーンあるので楽しかった。特に誘拐された直後のカーチェイスは長めなので見応えバッチリですし、サボテンくんが活躍するのも。コールの巻き込まれ主人公っぷりにあっぱれでした。カメオ出演と書きましたが、次々にやってくる賞金稼ぎがほぼ「出オチ」って感じなのもブラックジョークって感じ。
ラストバトルの舞台になるのは高層ビル最上階の展望レストランなのですが、予告でも出てくる通り高速回転し出してかなりピンチに。子供の頃デパートで似たようなところに行ってたのですが振動って意味では回ってるの気づかないくらいの速度だったので、いかにやばい状況なのか、なんとなく想像がつきました。
敵が大きな組織ではなく、あくまで雇われた存在っていう設定を逆手に取った逆転劇も気持ちいいですし、ちゃんとコールも戦うからカッコよかった。
スパイアクションですが冒頭の出会のシーンやデート、甘い夜。それから一旦CIAに救出されてからの本部での嘘発見器を用いたあれこれなど他の要素も適度に盛り込まれているので緊張感の緩急がいいですし、そういうの含めてずっとカップルの痴話喧嘩状態なので主演二人を見ていて微笑ましかったです。僕はまだ見れてないのですが「グレイマン」でも共演してるらしいのでそちらもいずれ。
強い女性スパイ＋巻き込まれ主人公のアクションコメディ、おすすめです。
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