グランメゾン・パリ / 木村拓哉主演の大ヒットドラマの続編となる劇場版。東京で三ツ星を獲得したシェフとその仲間はフランスでの三ツ星を目指して新店舗で奮闘していたが、思うようにいかず、数々のトラブルが。異国で挑戦する邦人に送るエール的作品。

木村拓哉主演でTBSで連続ドラマとして大ヒットした「グランメゾン東京」の(SPドラマを経ての)続編となる劇場版。舞台をフランスに移し、そこで新たな店舗での三ツ星獲得を目指して奮闘するシェフたちの挑戦を描く。演出を担当した塚原あゆ子がメガホンをとり、料理を監修するのは2020にアジア人初のフランスで三ツ星となった小林圭シェフが担当。
腕はあるがワンマン気質のシェフ・尾花夏樹とその仲間たちは「グランメゾン東京」というレストランを立ち上げ、紆余曲折ありながらも採取的にミシュランガイドの三ツ星を獲得する。そこから数年経ち、本場フランスでの三ツ星獲得を目指して早見倫子らとともにパリにわたり、奮闘。なんとか二ツ星まではいくが、壁にぶつかっていた。期待されて望んだ重要な食事会でも思うような結果が出せず焦る尾花。さらに韓国人のパテシエもトラブルを抱えていて……。
鈴木京香、及川光博、沢村一樹、冨永愛といった前作のキャストが顔を揃えたほか、準主役級でオク・テギョンが参加。
あらすじ
フランス料理店「グランメゾン東京」がミシュランガイドの三つ星を獲得した後、シェフの尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はフランスでアジア人初の三つ星を目指して「グランメゾン・パリ」で日々奮闘していた。しかし、あるガラディナーの料理を担当した尾花は、重大なミスを犯してしまう。(シネマ・トゥデイより)


冒頭、いきなりけっこう進んだところで開始するのもあって正直本編が2019年、スペシャルドラマが24年の年末とちょっと期間があいたので最後がどんなふうに終わっていたのか記憶をとりもどすのに時間がかりました(笑) さらっとながされたもの、描かれなかった部分で「グランメゾンパリ」は営業し続け、二つ星まで獲得中。ただどうしても三ツ星がとれずに焦っている状態なのです。
劇中でも強調された「おじさんとおばさんの夢」。正直ドラマで綺麗に終わっているので、二人と仲間がまた挑戦、今度はさらに難関になるのは予想はできてたんですが、想像以上に壁は高かったです。

先に否定的なことを言っておくと、没入感を高めるためなのか現地の人は基本的にフランス語でしゃべっているので、それにともない字幕表示されることが多々あります。これがちょっとプチストレスっていうか、ずっとそっちに神経使わないといけないのが疲れるかもしれません。特に僕は洋画でもあるなら吹き替え版で見ちゃう人間なので、わざわざ日本の映画で……って感じでしまう。あとはメインキャラの一人の韓国語も字幕ですね。

ただそれすらも演出。見終わった後に調べてびっくりしたんですが、冒頭でも触れたように「アジア人で初のフランスでの三ツ星獲得したシェフ」の小林圭さんが料理を担当されてるんですが、そこなんですよ。フランスという国で、日本人=外国人がそれをとることの難しさ。この言葉のやりとりは、「海外で挑戦している」という証だったのだろうなって。最終的な物語のメインもそうですが、全編にわたり「異国で日々戦っている邦人(アジア人、あるはそこにとっての外国人)」へのエールになってました。
例えば良い食材を売ってくれないとか。現実にもあるんだろうなぁって。
それはユアンと尾花のエピソードでもひしひしと感じましたね。

このユアンは前述の通り準主役級の扱いで、彼の借金トラブルっていうのはグランメゾンパリにとってもかなりの大打撃を与えます。もともと尾花も「生意気」タイプではあるんですが、この人も腕はたつけど調子こきまくりなのですごく似ててて。だけど借金の理由とか、誰よりも「三ツ星取れると信じてる」ところとか、少年漫画的な熱さが半端なかった。師匠と弟子、ともまた違うんだけど、この二人の関係性はすごく良かったですね。日本人と韓国人、ともにフランスで孤独な勝負をしてるっていう共通点。

ちなみにSPドラマからのキャストである窪田やキスマイ玉森、中村アン、キスマイとか寛一郎あたりの日本のメンバーもちょろっと出てきますが、あくまで向こうは向こうでやってるというのと、食材のヒントとかのシーンなのでほんのわずかです。そこはちょっと予想外でしたね。呼び出してオールメンバーで挑むのかと思ってた。あくまで映画はパリ編ってことなんでね。

借金取りっていうかマフィア?は悪役でしたが、ライバル的に登場するシェフたちの物語も良かった。尾花にとってみたら敵なんだけど、彼らもまた三ツ星のために本気で勝負してるし、フランス料理の看板をまもるために必死になってる。師匠に当たる人も信じてるからきつかったし、意地悪そうに見えた「2代目」の、置かれた立場ってのがいい。偉大すぎる父親を超える難しさ。連続三ツ星もまた、血の滲むような努力がある。そのことに最後らへんで尾花が気づけたのがよかったなぁ。

最終的な料理のコンセプトはネタバレになるから控えるとして、今回も最後の重要なお客に対してのフルコース連続披露は演出含めてすばらしかった。さっき触れた通り、ガチの三ツ星シェフが監修してるからそのクオリティは折り紙付きなんだけど、ほんと「料理」っていう枠をこえてて、ただただ見いっちゃう。飯テロ、っていう息を超えてます。それをみんな驚き、美味しそうに食べる。あのシーンはドラマからの集大成って感じでした。

全体を通して、尾花が人間的に成長する物語でもあったので、スタッフたちへの態度の変化、市場の人とのコミュニケーションなど見習わなきゃという部分もあった。やっぱり人と人がつなぐものだし、だからこそ大切にしなければいけない。
素直じゃないけど、倫子との戦友って感じの関係性も好きでしたし。一応劇中でもコロナの設定が出ててくるのですが、序盤の方の違和感はそういうことか〜と終盤にわかるつくり。それぞれの得意分野を信じて任せる。そして最高の結果となって一つのコースになる。シェフ一人の力じゃない、全員の力でできたこと。感動的でした。

ドラマ版の魅力そのままに、新しい舞台、より強大な壁を超えるために奮闘する主人公たちを応援し、また心振るわせられる傑作料理感動ストーリーでした。挑戦する全ての人へのエール。おすすめです。

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