クレイヴン・ザ・ハンター / スパイダーマンの宿敵誕生の秘話を描くアクション作品。狩猟の途中で瀕死の重傷を負い、特殊な薬で人間を超えたパワーと感覚を得た男は最強のハンターとなっていた。アーロン・テイラー=ジョンソン主演。

ソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の最新にして一応の最終作となるアメコミ原作アクション映画。スパイダーマンの宿敵の一人、クレイヴンを主役に、ダークヒーロー誕生の秘話を描く。主演はアーロン・テイラー=ジョンソン。監督は J・C・チャンダー。
弟と主に父親の狩りに付き合わされていたセルゲイは、そこでライオンに襲われて瀕死の重傷を追う。しかしそばにいた部族の少女がどんな傷をもいやすという特殊な秘薬を飲ませたことで回復。さらに超人的な肉体となみはずれ五感を得ることに。成長した彼は「クレイヴン」となのり、自らがつけてた悪党リストのものたちを次々に「狩って」いき、いつしか【ザ・ハンター】という都市伝説になっていた。
父はなおも裏社会に君臨し続けているが、その立場を狙うもの、クレイヴンへ復讐を誓うものなどが現れ、戦いは激化していく。
父親をラッセルクロウが演じたほか、アリアナ・デボーズ、アレッサンドロ・ニヴォラら共演。
あらすじ
子供のころ、裏社会のボスであった父親(ラッセル・クロウ)と共に狩猟に出たクレイヴン(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、巨大なライオンに襲われる。そのことをきっかけに、百獣の王のパワーを体に宿す最強のハンターとなった彼は、金もうけのために動物を殺める人間たちを狩りの対象にするようになる。巨大な裏組織へと近づいたクレイヴンは、その後縁を切っていた父親と相対する。(シネマ・トゥデイより)


評価、興行的にヴェノム以外はいまひとつの感もあるSSUですが、スパイダーマンの敵にスポットを当てるというコンセプト自体はすごく好きで、大ヒットして満を時してスパイダーマンが出てくきて大盛り上がりというのも見てみたかったなぁというのが正直なところ。僕はどれも割とすきなですけどね。今回も面白かったですよ。

監督の作風なのか、アメコミ原作であるもののあまり「エンタメ!」って感じのカラッとしたストーリーではなく、全体的に重苦しい雰囲気が立ち込めます。家族構成的にも父、主人公、そして弟のいびつな関係性がこれでもかって強調されてるし、相関図で言うそれぞれから出てる矢印が全然違ってて切ない。
父ニコライの趣味が「狩り」って時点でも【弱肉強食】が骨の髄まで染み付いちゃってる人で。だからこそ息子に期待すればするほど強くなるようにつらく当たる。でもそれが当人たちにとって望んでたものではないすれ違い。精神をやんだ妻(彼らの母親)を弱い人間だ。と言い放つのとか、一貫して価値観が合わなかったんだと思う。裏社会に身をおく悪人である前に、父親として相性が悪かった。

ベクトルが違うだけで、結局はクレイヴン=セルゲイも圧倒的な暴力で物事を切り開くって言う時点で少し似ているのもなんとも言えないですよね。ちらっとみたレビューで「ギリシャ悲劇的」って書かれてましたが、逃れらない宿命って感じがする。ある意味で父は彼を理解していた。ただ彼は(割と)善の方向なんで、みてるこっちも素直に応援できますけどね。

かつて自分をすくってくれた部族の少女カリプソと再会し、世直しのために法律と暴力で戦う、みたいなのもツボでしたね。もっとダーク色を抑えたヒーローものとして普通にドラマとかになりそうだと思ったし。彼女や、弟とのやりとりは等身大の人間って感じがしてそこも好き。

このカラーを出しながら、きっちりとアメコミ原作ぽい要素が出るのがよかった。すでに実写にチラッと登場済み「ライノ」を皮膚が硬化して〜ってちゃんと漫画ぽいデザインで再定義してきたのもいいし、今回めちゃくちゃパワー感じる描写がおおいだけに「力のぶつかり合い」を見せつけるアクションシーンが多々あって、バトルシーンはほんとカッコよかった。クレイヴンがもう野生動物みたいなものだから、サイVSライオン状態なのよ。

しかもライノことアレクセイのキャラが濃すぎ。単純なインテリヤクザとも違う、おだやかさがありつつもキレたらやばい、近寄っちゃダメな人のオーラが出過ぎ。ムキムキでパツパツのシャツ、変身しないようにするためのバックパックを背負ってるというビジュアルがすでにインパクト強すぎるし。
催眠術使いのフォーリーナーもクレイヴンが力でねじ伏せられないから相性悪すぎましたね。

ちなみに無効化するために精神薬みたいなの撃たれてクレイヴンが幻覚を見るシーンがあるんですが【大量のクモ】が出るのでご注意を。こういうところでスパイダーマン要素だすのやめてくれ〜

ディミトリという弟は終盤くらいまでは割とこの映画の良心ぽくて、家出したクレイヴンの代わりに父の跡を継ぐように、生贄みたいになってしまってた彼はかわいそうでしたし、人質ポジションだったのに……。最終盤でまさかの展開。ここまで示唆するならもう少し劇中でそういう要素あっても良かったなぁと。続きがみたくなってしまうよ。悲しい展開が示唆されてる気がする。

ポスターにも使われてたと思いますが、最後に漫画をそのまま映像化したみたいなシーンで締めるところも好き。ほんとシンプルな「誕生秘話」ってわかりやすい内容で、彼の人間性やその能力を描ききっって魅力的に見せていたと思います。手放しのヒーローではないけど、カッコよかったです。

そもそもアーロンテイラージョンソンが「キック・アス」っていうヒーローパロディみたいな作品で売れて、そこからMCUではクイックシルバーやて、また主演ですもん。感慨深いものがありました。
日本語吹き替えは主演の津田健次郎さんをはじめ、山路さんや三上哲さんらぴったりの配役で聞きやすかったです。

スパイダーマンの敵、ってだけで他の作品とは繋がってない独立した映画なのでご安心を。
新聞デイリービューグルとか、ニヤッとする要素はありますけど。

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