あらすじ
2050年、人類は急速に進行した地球温暖化によって滅亡の危機に陥る。戦闘機パイロットのノバは、地球崩壊回避の極秘任務を遂行すべく、AI搭載のロボットADDと共に2025年にさかのぼる。無事に2025年に到着したノバだが、タイムトラベルの副作用で容姿が12歳に戻ってしまう。ノバは2050年の未来で仲間となっている15歳の少年ナスに会い、彼に事態を説明して協力を得る。24時間後のタイムリミットが迫る中、ノバたちは任務を遂行しようと奔走する。(シネマ・トゥデイより)
すごいアイディアの勝利だなーって感心しちゃった作品。タイムトラベルで旅行者本人の肉体も若返るっていう設定はなかなか珍しいと思うんですが、そのおかげもあって2025年という設定なものの、現代で、少年少女を撮影すれば成り立ってしまう。もちろん自動で動くAIロボット(にぎやかし担当)だとか、撃つと数時間?動けなくなる銃みたいなザ・SF要素とかは出てくるものの、低予算で作れる。「未来を救うために重要人物を説得する」という王道を素直にやってるからほんと頭を使わずに見れます。
上記あらすじでネタバレされてるので書いてしまいますが、偶然助けてくれたナスは未来でもノヴァの隣にいて、それは映画終盤に戻ってから明らかになります。それをなんか「タイムトラベルした意味はあったよ」的な文脈で同僚が伝えてくるんですが、変化したことを認識してるのか。あるタイミングから突然出現したのだろうか?いや、ナス本人が実はこの実験のおかげで出会ったんだと話したのか?もっというと、未来ノヴァが未来に帰った後に、ナスは同じ時間に生きる何も知らないノヴァ12歳と知り合って結婚したのか?それはっきり言って別人じゃないか?みたいなね。ツッコミどころは大いにありますので適度に無視して楽しんでください。
そうそう、一応この25年にももう一人ノヴァがいて、指紋を元に(よくデータベースあったな)最初は関係者だと疑われてしまいます。でも女性警官は二人いるのでは?と早い段階で信じてくれて、最終的には未来からきた理由もちゃんと分かってくれてた。ただまあ謎のUFOってことだし警戒して追われまくるのは当然と言えば当然なのだけど、誘拐事件として報道されてしまう、っていうのもベタですよね。少年少女だけの逃避行。
そんな彼らを助けてくれる老夫婦もいい人たちで、通報するどころか嘘ついてくれる。ナスは家庭環境が悪そうだったから、なんかこの優しさが余計に沁みました。中盤あたりでピンチになった時にもう一度頼った気持ちもわかる。この人と暮らした方がいいんじゃないのとすら思うよ。車とか機械直したりなかなかの技術者だし。ノヴァも地球がああいう風になってるから田舎の風景とかエモいと感じただろうしね。
一方で重要人物の大企業のボンボンも「父親に認めてもらいたくて功を焦る」それから映画自体のテーマである「人間が起こす環境破壊」という役割を一手に引き受けてて半ば維持になってもノヴァたちの助言を無視したいと思う絶妙な感情もある意味で共感しちゃったな。もしかして本当にとんでもないことになるかも、って分かってても、後には引けない感覚。
1回目は結局何もできずにタイムリミットがきて前述のように未来に帰るんですが、そこからのリベンジ。正直手放しのハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、救いのある終わり方なので爽やか。まあこういうのは我々見た人に【今ならまだ間に合うぞ】って伝えるのがメインですからね。そういう説教くさささがあるのは否めませんが、面白かったです。
B級映画であることは擁護しようがないですが、これもきちんとまとまってたし、SF要素以上に主役二人の冒険が面白かったのでいい意味で裏切られました。キスしようとして実年齢は37よって言われれるところ笑ったし。サクッと見れるのでおすすめ。吹き替えありなのが良かった。
huluにて吹き替え版で視聴。
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