スティーブからその盾と名前を受け継ぐ決心をしたサムは、新たなキャプテンアメリカとして国の脅威を排除するため日々任務にあたっていた。そんな折にアメリカ大統領に招待されるのだが、その場所でテロ事件が発生。しかも犯人は彼と共に参加していた知人だった。洗脳か?サムは仲間と共に調査を開始するが、当然敵も彼らをおそう。一方世界規模ではアダマンチウムをかけて各国が一触即発のムードが蔓延。しかも大統領には秘密があり……。
ダニー・ラミレス、リヴ・タイラー、ハリソン・フォードら共演。
あらすじ
親友のスティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカの名前と盾を引き継いだサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)。日々プレッシャーと戦う彼はある日、国務長官時代にアベンジャーズを批判し、現在はアメリカ大統領の職に就いているサディアス・ロス(ハリソン・フォード)からアベンジャーズの再結成を求められる。そんな折、大統領が出席した国際会議でテロ事件が発生し、そのことをきっかけに各国が激しく対立してしまう。
MCUといえば予習が必要ってイメージがついちゃってますが、今回に関してはドラマ「ファルコン&ウィンターソルジャー」を経て、本格的にキャプテン・アメリカの名をついでいるサムが活躍するお話なので映画だけって考えると単独主人公だし割とすんなり入りやすい方だと思います。
亡くなってしまったため、役者がハリソンフォードに変更されてるからちょっとややこしいけど現アメリカ大統領のロスというのは昔アベンジャーズと因縁がある人物だし、黒幕とか、予告で思い切り見えてしまってるけど赤い巨体が写ってるしで「インクレディブルハルク」あたりも見返しとくといいかもなって感じですね。
個人的には一度は断ったものの、最終的にキャプテン・アメリカになることを決意するって流れがグッとくるので(いわゆるヒーローの「オリジン」)あのドラマを見ずにここからは勿体無いかなって気もしないでもない。ディズニープラス契約しない人のことも考えて映画の中でやってほしかったなぁ。
もともとキャプテンアメリカは割とシリアス目というかド派手なヒーロー!エンタメ!ってのとは少し違うんですが、突然善人がテロ事件起こして、その背後にある謎をさぐる。敵はものすごい頭脳でなんでも計算=予測しちゃうっていうアクションサスペンスなので割とアメコミ映画ぽい要素が少なめで、スーツ着て戦ってなければ割と王道かもしれません。劇中でも自分の無力さを痛感してるところなどで言及されますが、サム自身は超人血清を打ったわけではない普通の人なので、戦ってる時の泥臭さというのか、正義の心で奮闘しているカッコ良さがありますね。盾の使い方めっちゃ練習したんだろうし。
一方でファルコン→キャプテン・アメリカということで翼を存分に生かしたアクションシーンはこれでもかってくらいありまして、そこもカッコよかった。ワカンダの技術でアップグレードしてるんで防御面としてもすごく頼りになってましたし、小型ドローンの「レッドウィング」もしゃべりこそしないものの、どこか可愛らしく見えてくる。戦闘機の間をぬって飛び回って戦うのとかかなりの見応えありました。
全体的にアクションの頻度も多いし、それぞれシチュエーションが違うのでよかった。スーツなしっていうかシンプルにサム本人でのバトルもあるし。
と、同時に正直ちょっとCG感バリバリというのか合成臭がでちゃってる部分もありましたね。なんかMCUたまにあるんだよなー妙に浮いてるというか。1番メインであるレッドハルクとの最後の戦いのシーンも、桜はきれいなものの「戦うためにお膳立てされた場所」っぽくて思わず笑ってしまいました。アイアンマン2のラスト付近も妙にこじんまりとしてたのを思い出した。
でもまあ本家ハルクもそうですが、圧倒的な攻撃力でバンバン破壊しながら襲ってくるのは「強敵」って感じで燃えますし、結構本気でピンチになってたりしたのでハラハラ。こういうタイプは味方だと頼もしいけど戦いたくないですよね。
ファルコンの方もホアキンが2代目として襲名してますが、この人代わりとコミカル担当っぽくてよかった。ドラマの時から伏線はってたんですね。暗すぎるのもちょっと疲れますから全体的にいいバランスになってた。いわゆるサイドキック的に今後もMCUで活躍してくれそう。ちなみにあの人もワンシーンですが出てくれてます。
アダマンチウムをめぐって一触即発っぽいことなのは置いといても、MCUでがっつり日本人キャラが出てくるのは嬉しかったですね。尾崎首相役の平岳大さん。ドラマや映画などハリウッドで結構ご活躍。エターナルズで出てきたセレスティアルズをちゃんと拾ったのも良かった。あれ他の作品でほとんど触れられないから、あの映画自体がなんか公式からも扱い悪い気がして可哀想でw(ホワットイフ!? S3とか結構出てますけどね)
キャプテンアメリカ4作目といいつつも、サム=3代目キャプテン・アメリカの単独映画1作目として、ドラマ以上に彼が担うことになった責任と固い意志を感じさせる映画で面白かったです。どう考えてもこれからのアベンジャーズの重要なポジションなのことは間違いないですしね。まあこの後の公開された「サンダーボルツ(*)」とかでもっとカオスになるみたいですが……。
ディズニー+では見放題配信中なので、関連作品と共にぜひ。
主にこれのために配信日にD+再開して、吹き替え版で視聴。
ドラマで濱野大輝さんに変更になったと思ったら今回はまた溝端くんが担当。ディズニーさんちょっとどっちにも失礼だよ。

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