CIAの伝説の殺し屋ブラッドは任務の際に巻き込まれた犬を救おうと動物病院を訪れるが、そこの獣医ヴェロニカに一目惚れ。過去から足をあらい彼女と第二の人生を歩みたいと考えるほどだった。しかし核ミサイルが盗まれ、7つが世界の主要都市に発射される危険があるとして、彼には新たな任務が下されてしまう。彼女とレストランでのデート中にも刺客は現れ……。
バカバカしいやりとりの中、アクションだけは結構ガチ。気軽に見れる映画。
ジョージア・ウォルターズ、カサンドラ・マグラス、テレサ・リアン、アミール・アイゼンストロスら共演。
あらすじ
CIA本部にもたらされた緊急情報。それはロシアの潜水艦から7基の核ミサイルが盗み出され、世界7カ所にその照準が向けられたというものだった。この非常事態に対処するため、CIAは伝説のスパイ、ブラッドを呼び出す。ブラッドはサイバーインテリジェンスの専門家ジェームズらとともにミサイルの行方を追い始める。だが一方、彼は偶然出会った獣医師のヴェロニカにひと目惚れし、諜報と殺人の日々から足を洗おうとしていた。(WOWOW番組案内より)
※日本版の予告動画は見つかりませんでした
スパイが一目惚れして……。というお話だとこのブログでも「Mr.&Mrs.スパイ G」という映画を過去に紹介していますが、こちらはやめた後っていうよりも、「運命の出会いをきっかけに辞めたくなる。けど平和のために戦わなくちゃ」っていう感じのストーリー展開。さらに同時進行で複数のお話が交錯してくから最初ちょっと混乱しました。
というかそもそも出てくる女性陣が似たタイプすぎるんだよね。主人公の組織の上司と、同僚と、敵と。ヒロインだけは違ってるし、主人公の前途多難な物語としては王道のドタバタだからまだ良いんだけど。
知り合ってデートして、っていう普通の恋人っぽく過ごしたいのに、ブラッドを邪魔するものがどんどん押し寄せてくるから彼女にバレないようにその都度撃退してくっていうのはコメディなんだけど、「伝説のスパイ」って言われてるだけあって普通にめっちゃ強いからそのギャップが面白かった。B級っていうイメージで見始めたので、アクション映画としてのクオリティが高くてびっくり。後半その彼女が拉致されて救いに行く時のドンパチなんかも見応えあったなぁ。
あとはスパイ道具としてのスマホ端末。これが笑っちゃうくらい便利で、心臓マッサージや口臭スプレー、予告でもちらっと映ってるけど避妊具まで出てきたりとか。あり得なさが笑える。彼女に良い格好したくて「人を殺さない銃」とかも使い出すしね。その意味では一応スパイやってましたw
でも基本はやっぱりコミカルがずっと続いてて、特に何度やられても死なないというコードネーム「犬の散歩屋」的なやつのしつこさと、痴話喧嘩による中断、不謹慎だけど後遺症などもあるし、ヒロインが色々アグレッシブでブラッドの上司まで翻弄されてしまうおかしさ。キャラの濃さとしては他の登場人物に負けてなかったなー。主人公を弱体化させるだけの存在じゃない。
あらすじにも出てくる裏方担当のジェームズも典型的なオタクキャラでしたが、彼のもとにもスパイ「ロリポップ」が。ピンチになると思いきや逆転。そこからがめっちゃキモくて笑った。
ミサイルを盗んだ敵がかなり間抜けだったり、やっぱりブラッドが有能すぎてなんとかしてしまうという素直なストーリーですがヴェロニカのその後や、黒幕の正体など後日談も入ってて最後までニヤニヤしながら見れた。
例によってサクッと見られる、良い感じのB級作品です。
WOWOWにて字幕版で録画、視聴。
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