アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション / 結婚を控えアリバイ偽装会社を畳んだグレッグだったが、婚約者に自分の両親を見せられない彼は仲間に頼んで偽物をでっちあげ。しかしこれがトラブルの元で。フィリップ・ラショーと愉快な仲間たちが再集結したおバカコメディ第2弾

このブログでもほぼすべてを紹介している、フランス実写版シティハンターなどの「フィリップ・ラショー」チームの最新コメディは、アリバイ偽装会社の仲間たちと繰り広げる第2弾。自分の両親を恥じた主人公が、役者をやとって偽物を恋人に紹介。嘘を誤魔化すためにトラブルが重なり、2件の結婚式を同時に開催することに!? 今回もフィリップが主演、監督、脚本、製作に名を連ねたほか、お馴染みのメンバーが再集結。
依頼人のためにアリバイを偽装する会社を運営していたグレッグだったが、恋人にプロポーズをOKしてもらい、いよいよ結婚へ。自分の両親を恥じていた彼は婚約者に会わせない方法を模索し、会社の仲間と共に偽物の両親を用意。両家の顔話合わせは順調にすすむかに思えたのだが……。
エロディ・フォンタン、ジュリアン・アルッティ、タレク・ブダリ、ナタリー・バイ、ディディエ・ブルドンら共演。
あらすじ
浮気をした顧客などに協力して彼らのアリバイを偽造する業者だったグレッグは、恋人フローが自身のプロポーズを受けてくれたので自身の会社“アリバイ・ドット・コム”を畳んだが、グレッグの両親は自己中心的。フローの両親ともめる可能性が高かった。そこでグレッグは、“アリバイ・ドット・コム”の同僚たちを再結集し、偽の両親を用意してフローの両親に会わせ、並行して本当の両親に偽の婚約者を会わせようとするが……。(WOWOWより)


この人の映画を一つでも見たことある人ならば、ああ、あんな感じね。って伝わると思うんですが基本的に「おバカ」です。もうブラックだし下品だしシュールだし。動物も子供もお構いなし。そうはならんやろ、っていう笑いのピタゴラスイッチが展開されるし、全部が悪い方に転がって、それがめちゃくちゃ笑える。面白いけど同時に顔をしかめたくなるような、そんな作品です。
予告動画でも、お尻のところがあいてる人が転んで〜みたいなのが映りますよね。はい、刺さります。そういう映画です。

家族のことが恥ずかしいから、役者を雇おう。くらいまでは他の作品でもちょいちょい目にする設定だと思うんですが、それはあくまで発端にしかなってない。今回は新婦側の両親もなかなかにキャラが濃くて、その偽物のことをいいなと思ったりしてそっちの夫婦も喧嘩ばかりになっちゃう。
一方でひた隠しにしたい「本物の新郎の両親」も呼んでないのにきちゃうものだから、新婦と鉢合わせしないように「たまたま留守だった隣の家」をうまく活用して、同時進行で進めていきます。本来の新婦に対しては偽物と共に普通に結婚式やる準備をして、自分の本当の親には破談になったから早く帰れって相反することをいうわけです。二重スパイみたいな奮闘ぶり。でもその焦りによって、主人公グレッグがまさかの犯罪者へ。
足首にブザーをつけられ、一定の距離からうごけなくなってしまうのです。

中盤あたりの「おたがい結婚前の最後の独身旅行」の展開は、タイトルに偽りなしの「アリバイ偽装」で、1作目が懐かしく思えましたね。もちろん冒頭にもこういう仕事をしてたよ、っていう紹介映像が出てきたりするんですが、やっぱりアイディア勝負って感じで面白い。前述の通り敷地から出れないのに、外国にいるのかのようにしないといけない。すっごい原始的な方法やってて笑いましたよ。

明らかに怒涛のボケ倒しシーンも好きなんですけど、ロマンティックなレストランでプロポーズされるってワクワクしてたら……とか、マッチングにアプリにハマるおじさんとか地味だけどクスッと笑える要素もあったりして、とにかくずっとニヤニヤしながら見てましたね。そして、最後の最後、結婚式が始まってからの一気にフルスロットル。これも予告でちょっと見れますが、アクション映画かなっていうカメラワークでカオスな状況を見せてくれました。キングスマンの教会シーンかよ。

自宅を舞台にした痴話喧嘩のシーンとか、実生活でもパートナーであるフィリップとエロディのやりとりは今回も面白くて(シティハンターでもリョウとカオルやってたし)、いつもの面々とのノリノリでおバカやってるのが楽しそうでしたね。こんな感じだろうなっていうのを裏切らずに、最初から最後までバカ。もちろんなんだかんだでいい話風に終わらせてくれるから、さわやかでしたし。

R指定こそついてないものの、間違いなく人を選ぶ作品ですのでおバカ作品でも許せる方、ぜひご覧ください。シティハンターは原作愛であれでもちょっと抑えてる方だから……


WOWOWにて字幕版を録画、視聴。

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