中世フランス。拷問人として働く鐘楼育ちのカジモドは上司に虐げられながらも親友と共にあくせく働き、いつかお腹いっぱい牡蠣を食べることを夢見ていた。新しい王妃の戴冠式とタイミング同じくして、教皇が彼らの街を訪れることになり盛り上がりを見せる人々。くじで大当たりをして教皇に懺悔をできる機会を得たカジモドは城に呼ばれ「教皇を暗殺してくれ」と王に依頼されてしまう。
王妃をエイドリアンヌ・パリッキが演じた他、ジェイ・チャンドラセカール、ガブリエル・ホーガンといった常連組、監督自らも出演。
あらすじ
愛を切望する不運なコブ男のカジモド。そんな彼が、ひょんなことから教皇とフランス国王の激しい確執に巻き込まれ、それぞれから相手の暗殺を命じられてしまう。(ディズニープラス作品詳細より)
英語の予告しか見つかりませんでした。
これ「ほぼ300」って作品を知ってる人なら話が早いんですが、「最強絶叫計画」シリーズとか、ヒット作品を茶化しまくった下品なコメディです。ディズニープラスで配信されてるけど関係ないし(Huluで配信されている国もある) 軽い気持ちで実写版か〜って思って見ると酷くてビビると思います。
ちなみにQuasiは主人公の名前であると同時に「似てるけど違うもの」っていう意味の単語なので面白いです。
まずカジモドが拷問人っていうことで、結構だれかが拷問にかけられるシーンありますし、暗殺の依頼とかでてくるので終盤あたりは人も死にます。基本的にギャグとして描かれるのでそういう不謹慎さを笑える人向けですね。僕はもう「こういうジャンル」って割り切って余計なこと考えるのをやめました。
いっこ共感しにくいのは背が高いことをバカにするくだりが何度もあったんですが、お国柄かな?細くて背だけひょろひょろ〜ってわけでもなさそうだし。しつこかった気がします(笑) 背が高いせいで弓に打たれ、墓穴が小さくて手足が出てるとか、最後までいじられてた。
タイトルでもかいた通りR18指定なので、ブラックジョーク、下品ジョーク、下ネタなんでもござれで。まあ直接裸が出てくるとかはなかったけどセリフも含めアダルト方面あります。ちなみにエンドクレジットはNGシーン集。これも例によって何パターンも撮影しておいて面白いのを採用するスタイルなのかな?王妃の真面目なシーンで馬がウンチしちゃうのとかベタだけど笑った。
全編おふざけをやりながらも、フランス国王と教皇の板挟みで大変な目にあうカジモドのかわいそうな運命だったり、嫉妬のせいで素直になれない友人。ヒロインである王妃とのラブロマンスなどメインストーリーも結構見いちゃいましたね。そもそも自分は牡蠣三昧で部下は酷使する拷問部門の上司や、さらにはお飾り同然で意見さえ言わせてもらえない王妃など現代にも通じる社会問題を扱ってますし、終盤の流れにも通じますがそういうものごとに「NO」って言えるカジモドは革命家っていう図式。「オイスター!オイスター!」って馬鹿馬鹿しいけど、やっぱり一部だけが贅沢してるのは許されることじゃない。
カジモドのとある秘密についてはちょっとご都合主義もいなめなかったけど、この要素のおかげでよりすんなり平和になった気もするし。それ以上に最終盤にやっと本音をもらした国王と教皇がすごく予想外でびっくりさせられましたね。それぞれお付きの人たちも巻き添えくらってかわいそう笑
かなり人を選ぶんですが、バカな映画つくってるなーって感じでサクッとみられるので大作の間の箸休め?としてもおすすめ。
ヒロイン役のエイドリアンヌ・パリッキさん、どこかで見たと思ったらマーベルドラマの「エージェントオブシールド」に出てた方でした。
ディズニープラスにて字幕版で視聴。
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